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新刊情報 - 最新エントリー

坂本達哉・長尾伸一編『徳・商業・文明社会』京都大学学術出版会、2015年3月。

A5上製・400頁・税込 6,480円
ISBN: 9784876986170

・目次
はじめに 文脈主義(コンテクスチュアリズム)とその彼方  長尾伸一
 1 近代社会思想史の転換
 2 古代,中世,文明社会
 3 モダニティ理解と文脈主義

序章(特別寄稿) 政治思想としての歴史叙述 ―ある研究計画の形成についての報告  J・G・A・ポーコック
原題:J. G. A. Pocock, ‘Historiography as Political Thought: A Report on the Formation of a Project.’

第?部

第1章 17世紀イングランドにおける信用と基金 伊藤誠一郎
 1 質屋
 2 抵当銀行と基金
 3 土地登記と信用
 4 利子論争
 おわりに

第2章 ミシシッピ・バブル後のブリテン ―ジョン・ロー来訪をめぐる信用論争  林 直樹
 1 はじめに
 2 ロー氏への手紙
  (1)『手紙』の著者について  (2)『手紙』を読む
 3 正しく語られたロー氏問題
  (1)1720年前後のデフォー  (2)『手紙』への応答  (3)デフォーの将来像
 4 結語

第3章 ジョン・ロックと啓蒙の始まり  生越利昭
 1 はじめに
 2 理性による世界の合理的認識
 3 蓋然性
 4 神の存在の理性的証明
 5 自由と自律
 6 政治的自由と権利の確立
 7 所有と富裕化
 8 宗教的寛容
 9 教育・訓練による啓蒙
 10 むすび

第4章 ジャン・バルベラックの「啓発された自己愛」  門亜樹子
 1 はじめに
 2 プーフェンドルフの自然状態論
  (1)ホッブズへの反論  (2)スピノザへの反論  (3)自然状態における「正しい理性」
 3 「正しい理性」と「啓発された自己愛」
  (1)自然法と「正しい理性」  (2)社交性と「啓発された自己愛」
 4 おわりに―「自己への義務」と「啓発された自己愛」

第5章 アベ・ド・サン=ピエールの商業社会論 ―啓蒙の功利主義  米田昇平
 1 はじめに
 2 人間本性 ―快楽と苦痛
 3 道徳論 ―私欲と公共的利益との一致
 4 商業
 5 むすび

第?部

第6章 「文明化された君主政」論の王党派的起源
    ―フィリップ・ウォリック,エドワード・ハイドと,ヒューム  犬塚 元
 1 問題の所在
 2 キャロライン君主政の歴史解釈における王党派とヒューム
 3 「絶対的だが,しかし制限された」君主政
 4 「ヨーロッパ的な,文明化された」君主政
 5 結論といくつかの示唆

第7章 アダム・スミスにおける学問と思想 ―個と普遍をめぐって  篠原 久
 1 アダム・スミスにおける知識人の役割
 2 アダム・スミスの学問論
 3 普遍からの脱却

第8章 文明社会史論としてのスミス経済学  渡辺恵一
 1 はじめに
 2 社会発展の四段階論とスミスの文明社会論
 3 スミスの古代文明論―近代文明との比較史的考察
  (1)古代エジプトとアジアの文明  (2)ヨーロッパ古代文明―ギリシャ共和国と古代ローマの盛衰
 4 近代文明社会と世界市場
  (1)近代文明社会の起源 ―「富裕の逆行的順序」と重商主義体系の成立
  (2)大航海時代の幕開けとヨーロッパ近代社会の発展
 5 むすび

第9章 啓蒙の世界観 ―ポープとスミスの「見えざる手」  野原慎司
 1 はじめに
 2 ポープと「見えない」神
 3 ポープにおける人間社会
 4 スミスの「見えざる手」
 5 おわりに

第10章 ルソーとプーフェンドルフ  森岡邦泰
 1 はじめに
 2 ルソーのプーフェンドルフへの言及
 3 道徳的存在と物理的存在
 4 ルソーの場合
 5 おわりに

第11章 反革命思想と経済学 ―マルサス『食糧高価論』に関する一考察  中澤信彦
 1 はじめに―もうひとつの「二人のマルサス」問題
 2 マルサスとフランス革命
  (1)イギリスにおけるフランス革命  (2)『人口論』初版とフランス革命
  (3)『人口論』の増補改訂とフランス革命
 3 『食糧高価論』の分析
  (1)『食糧高価論』の執筆背景  (2)『食糧高価論』の価格理論と反革命思想
 4 なぜケインズは『食糧高価論』を高く評価したのか?
 5 おわりに

第?部

第12章 ベンサム,アメリカ,共和政  川名雄一郎
 1 はじめに
 2 ベンサムとアメリカをめぐる研究史
  (1)ベンサムとアメリカ  (2)アメリカ政治思想史研究における修正主義的解釈
 3 第二期のアメリカ論
  (1)アメリカの民主主義  (2)マディソンとベンサム  (3)上院の位置づけ
  (4)悪政に対する安全  (5)世論の役割
 4 ベンサムのアメリカ大統領宛書簡 ―結びにかえて

第13章 コールリッジをめぐる理論家と歴史家の対話 ―アレン=モロウ論争再訪  小田川大典
 1 問題の所在 ―コールリッジ政治思想研究の現状と課題
 2 グラムシ的公職知識人論の先駆 ―アレンの非歴史的解釈
 3 シヴィック・ヒューマニズムの批判的継承者 ―モロウの歴史的解釈
 4 むすびにかえて 317

第14章 ハイエクと現代共和主義論  太子堂正称
 1 はじめに
 2 ハイエクの「法の支配」論
  (1)法の「上位の法」への従属と階層的構造  (2)ハイエクの議会改革案と共和主義的特徴
 3 「法の支配論」の系譜
  (1)「法の支配」としてのイソノミア  (2)アメリカ独立革命への着目
 4 現代の共和主義論とハイエク
  (1)ペティットの規範的共和主義論とハイエク  (2)ロールズにおける共和主義的契機とハイエク
 5 おわりに

第15章 アイン・ランド ―経済学のマキアヴェッリ  村井明彦
 1 はじめに
 2 ランドの生涯と『アトラス』
 3 ランドの権利論
 4 哲学の崩壊と資本主義の未成立
 5 おわりに

第16章 ゲーム理論とスミス『道徳感情論』  穂刈 亨
 1 はじめに
 2 Bénabou-Tirole(2011)のモデル
  (1)モデルの設定  (2)AU/SEゲームにおける均衡  (3)SCゲームにおける均衡  (4)比較静学
 3 おわりに 376

終章(特別寄稿) 「徳,商業,文明社会」の諸問題  田中秀夫

あとがき  坂本達哉

執筆・翻訳者紹介
索引(人名・事項)

・版元の紹介ページ
http://www.kyoto-up.or.jp/book.php?id=2030
牧野邦昭『柴田敬:資本主義の超克を目指して』日本経済評論社、2015年3月。

定価:本体2500円+税
ISBN:978-4-8188-2373-0
判型:四六判
頁:248頁

・目次
第1章 講師になるまで
第2章 簡単化されたワルラス方程式
第3章 貨幣と景気循環
第4章 シュンペーターとケインズ
第5章 戦争の中で
第6章 壊禍の法則
第7章 政治と学問との間

・版元の紹介ページ
http://www.nikkeihyo.co.jp/books/view/2373
若田部昌澄『ネオアベノミクスの論点:レジームチェンジの貫徹で日本経済は復活する』PHP研究所、2015年2月。


発売日 2015年02月13日
判 型 新書判並製
ISBN 978-4-569-82422-2
税込価格 907円(本体価格840円)

・目次
序章 ネオアベノミクスが始まる
第1章 第一次アベノミクスは成果を上げたのか
第2章 金融緩和批判をいま一度問い直す
第3章 ネオアベノミクスの核心・オープンレジーム
第4章 歴史が教える、あるべき経済政策のビジョン
終章 可能性の探求へ

・版元の紹介ページ
http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-82422-2
野口旭『世界は危機を克服する:ケインズ主義2.0』東洋経済新報社、2015年2月。

ISBN:9784492444115
旧ISBN:4492444114
サイズ:四六判 上製 560頁 C3033
発行日:2015年02月27日

・目次
第1章 世界経済危機の変質
第2章 世界的金融危機はなぜ起きたのか
第3章 世界経済危機と危機下の経済政策
第4章 主要国のマクロ経済政策とその中間的総括
第5章 不況下における財政政策の基本原理
第6章 非伝統的金融政策の論理I──ポートフォリオ・リバランスと為替チャネル
第7章 非伝統的金融政策の論理II──期待チャネルと政策レジーム転換
第8章 財政と金融の統合政策──ヘリコプター・マネー
第9章 世界的マクロ安定化への課題──金融政策と財政政策の正常化
第10章 政策パラダイムとしてのケインズ主義と反ケインズ主義
終章 ケインズ主義の終わりなき闘い

・版元の紹介ページ
http://store.toyokeizai.net/books/9784492444115/
服部正治『イギリス食料政策論:FAO初代事務局長J.B.オール』日本経済評論社、2014年12月。

定価:本体5600円+税
ISBN:978-4-8188-2357-0
判型:A5判
頁:292頁
刊行:2014年12月

・目次
まえがき
第1章 第二次世界大戦までのオール
 1.『食料、健康、そして所得』(1936年)までのオール
 2.国際連盟『栄養問題委員会最終報告』(1937年)
 3.アスター、ロウントリ『農業のディレンマ』(1935年)と『イギリス農業』(1938年)
 4.第二次世界大戦までのオールの食料政策論
第2章 第二次世界大戦下のイギリス食料政策論
 1.オール、ラボック『戦時食料政策論』(1940年)
 2.第二次大戦中の食生活と配給制度
 3.オール『なんのために闘うのか』(1942年)と『食料と国民』(1943年)
   ──国内食料政策から世界食料政策へ── 
第3章 FAOの成立とオール
 1.FAO初代事務局長としてのオール
 2.世界食料委員会
 3.世界食料危機
 4.パンの配給制、1946年
第4章 世界食料委員会提案の挫折
 1.世界食料委員会批判
 2.世界食料評議会
 3.世界食料委員会提案挫折の背景
  (1)緩衝在庫
  (2)1947年農業法
  (3)植民地開発政策
終 章 食料政策論におけるナショナルとインターナショナル?
付 論 「自由貿易国民」の興隆と解体
あとがき

・版元の紹介ページ
http://www.nikkeihyo.co.jp/books/view/2357
小野塚知二編『第一次世界大戦開戦原因の再検討:国際分業と民衆心理』岩波書店、2014年12月。

■体裁=A5判・上製・カバー・282頁
■定価(本体 2,800円 + 税)
■2014年12月25日
■ISBN978-4-00-061007-0 C0022

・版元の紹介ページ
http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?isbn=ISBN4-00-061007
Toshiaki Hirai (ed.) Capitalism and the World Economy: The Light and Shadow of Globalization, Routledge, 2015.

Hardback: $150.00
978-0-415-73391-5
February 11th 2015

Part 1 Bird’s-eye View
1. Capitalism and Globalization
2. Financial Globalization and Instability of the World Economy
3. Globalization and Keynes’s Ideal of A "Sounder Political Economy between All Nations"
4. Globalization and the Ladder of Comparative Advantage

Part 2 Developed Nations - USA, EU and Japan
5. The Crisis, the Bail-out, and Financial Reform: A Minskian Approach to Improving Crisis Response
6. Economic Crisis and Globalization in the European Union
7. "Euro" Crisis: Origins, the Present and Perspectives
8. ‘We are all Keynesians now’: The Paradox of British Fiscal Polity in the Aftermath of the Global Financial Crisis 2007-09
9. Beyond De-globalization in Japan
10. Trade Friction with no Foundation: A Review of US?Japanese Economic Relations in the 1980s and the 1990s

Part 3 Emerging Nations ? BRICs
11. Globalization, Policy Autonomy and Economic Development: The Case of Brazil
12. Indian Economy under Economic Reforms: Responses from Society and the State
13. A Mixed Effect of Globalization on China's Economic Growth
14. Dynamics of State-Business Relations and the Evolution of Capitalism in Russia in an Age of Globalization

・版元の紹介ページ
http://www.routledge.com/books/details/9780415733915/
Yasuo Amoh, Darren Lingley and Hiroko Aoki (eds.) Adam Ferguson and the American Revolution: Proceedings of the British Commissioners at Philadelphia, 1778-9. with the appendix "Remarks on a Pamphlet lately published by Dr. Price, 1776", Kyokuto Shoten, 2015.

出版年: 2015年
ページ数: 319 pp.
ISBN: 978-4-87394-024-3
装丁・価格: cloth \32,400.- (税込)

・版元の紹介ページ
http://kyokuto-bk.co.jp/bookinfo.phtml?tk=0&bid=K1437
深貝保則・戒能通弘編『ジェレミー・ベンサムの挑戦』ナカニシヤ出版、2015年2月。

出版年月日 2015/02/28
ISBN 9784779508967
判型・ページ数 A5・412ページ
定価 本体5,600円+税

・目次

序論(戒能通弘)
凡 例

第?部 ベンサムの挑戦
総論? 幸福,道徳,そして統治
ジェレミー・ベンサムの挑戦(深貝保則)
1 今なお座るベンサム,論じられるベンサム
2 18世紀の「知」の様式とベンサム:人間把握から立法,統治へ
3 ジェレミー・ベンサムの挑戦
4 幸福と統治:ベンサムのロジック
5 ベンサム,その捉え直しに向けて
第1章 コモン・ロー的伝統とベンサムの法理論
「裁判官の慣習」と「一般的慣習」の峻別による
コモン・ロー批判 (戒能通弘)
1 コモン・ローの「同意」概念とベンサムによる批判
2 ベンサムのパノミオン(総合法典)をめぐって
3 おわりに

第2章 ジェレミー・ベンサムとH. L. A. ハートの
「法理学における功利主義的伝統」
(フィリップ・スコフィールド/戒能通弘[訳])
1 実質的な法実証主義と方法論的な法実証主義
2 道徳的中立性とベンサムの法理論
3 ベンサムとある法,あるべき法
4 言語と存在論
5 ハートの『法一般論』の編集
6 法理学における功利主義的伝統とは?
第3章 ベンサム言語論の挑戦
「言語論的転回」の先駆者か?「プラグマティズム的転回」の先駆者か? (高島和哉)
1 ベンサム言語論の構造
2 ベンサムとその先駆者たち
第4章 ベンサムにおけるキリスト教と功利主義 (小畑俊太郎)
1 〈イエスの宗教〉への視座
2 ベル=ランカスター論争と三位一体教義法
3 イングランド国教会の腐敗問題
4 ベンサムの教会論
5 イングランド国教会の「安楽死」と「宗教的自由」
6 おわりに

第?部 ベンサム論の挑戦
総論? 広まり変転する〈ベンサム〉から蘇るベンサム像へ (深貝保則)
1 揺れ動くベンサム・イメージ
2 広まり,意味づけられ,実用化される〈ベンサム〉流のアイデア
3 19世紀終盤における功利主義の彫琢
4 煙たがられ,批判される〈ベンサム〉的なもの
5 蘇るベンサム,その二層の試み
第5章 功利主義と配分的正義
民法とベンサム経済思想の基礎
(ポール・ケリー/有江大介・高島和哉[訳])
1 功利と立法
2 民法体系と経済
3 おわりに
第6章 憲法上の権利と安全 (フレデリック・ローゼン/小畑俊太郎[訳])
1 憲法上の権利と「悪政に対する安全」
2 適性能力のための安全
3 立法府の権力と安全
4 行政権力に対する安全
5 ベンサムにおける法・自由・安全
第7章 ベンサムにおける功利主義的統治の成立
パノプティコンと輿論法廷 (板井広明)
1 パノプティコン研究史
2 パノプティコンの構図:テクスト問題
3 パノプティコンの機制:世間の法廷
4 公開性・利益・経済性
5 パノプティコンと社会
6 『政治戦略論』
第8章 功利主義はなぜ不評か
utilitarianism/utilityの翻訳問題 (有江大介)
1 utilitarianism, utility の原語としてのニュアンスと漢語・漢字の「功」「利」
2 明治期功利主義文献の邦訳における「利」
3 大正期経済学での福田徳三・河上肇の「utilityの訳語論争」と
経済学の外でのutility
4 第2次大戦後のutility「功利」・utilitarianism「功利主義」の運命
5 おわりに:功利主義のアポリア

第?部 挑戦する「ベンサム」
総論? ベンサムの統治功利主義の可能性 (戒能通弘)
1 功利主義と正義論
2 トロリー問題
3 統治功利主義
第9章 統治と監視の幸福な関係
ベンタムの立憲主義を巡るひとつの非歴史的随想 (安藤馨)
1 『憲法典』と統治機構のデザイン
2 非歴史的ファンタジー随想
第10章 功利主義とマイノリティー (板井広明)
1 ベンサム功利主義の基本構図
2 同性愛行為の非犯罪化と偏見
3 女性と平等
4 おわりに
第11章 グローバリゼーションとベンサム (戒能通弘)
1 世界の立法者と文化的多様性
2 輿論法廷と安全
3 ベンサムの国際関係についての議論と現代
4 おわりに

研究の手引き(板井広明)
あとがき(深貝保則)

事項索引
人名索引
ベンサム著作索引

・版元の紹介ページ
http://www.nakanishiya.co.jp/book/b194109.html
小林純『マックス・ヴェーバー講義』唯学書房、2015年1月。

■四六判、並製、384ページ
■定価:本体3,000円+税
■ISBN 978―4―902225―93―8 C3030
■2015年1月31日発行

・目次
第1章 自覚的に生きる
第2章 資本主義の精神
第3章 ルネサンスと宗教改革
第4章 プロテスタンティズムの倫理
第5章 主権・倫理・営利
第6章 ヴェーバー命題の方法的基礎
第7章 社会科学的認識
第8章 文化諸領域
第9章 呪術・宗教・物神崇拝
第10章 宗教社会学の基本的問題設定
第11章 現世肯定の宗教
第12章 現世拒否の宗教
第13章 使命預言の宗教
第14章 『職業としての学問』
付論 経済学者ヴェーバー小伝

・版元の紹介ページ
http://www.yuigaku.com/93-8.html

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