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新刊情報 - 最新エントリー

田中秀臣 『増税亡者を名指しで糺す!』悟空出版、2018年12月

出版年月:2018年12月
判型・ページ数:4-6・240ページ
定価:本体1,300円+税
ISBN:9784908117619


目次
第一章 財務省による「増税包囲網」のカラクリ
第二章 マスコミが消費増税を歓迎する本当の理由
第三章 なぜ財界は消費増税を好むのか
第四章 なぜ与党議員は増税を主張するのか
第五章 「民主党的なるものの」の呪縛
第六章 文在寅政権の緊縮政策と対日外交の歪み
第七章 「自省なき官僚集団」に堕した日銀生え抜き集団
第八章 緊縮主義を繰り返す亡国のジャーナリストと経済学者

※ 以下,版元の紹介ページです。
https://www.goku-books.jp/book/b384168.html
西沢保・平井俊顕編著『ケンブリッジ 知の探訪〜経済学・哲学・文芸』ミネルヴァ書房,2018年10月

出版年月:2018年10月
判型・ページ数:A5・408ページ
定価:本体5,500円+税
ISBN:978-4-6230-8103-5

序 章 ケンブリッジ 知の探訪(西沢 保・平井俊顕)
 1 展望的描写
 2 各章の概要


第I部 マーシャルの経済思想とピグーの厚生経済学
第1章 マーシャルとケンブリッジ学派――マーシャル型の新古典派(藤井賢治)
 1 「マーシャル型の新古典派」と「ワルラス型の新古典派」
 2 「限界革命」とマーシャル
 3 二つの「新古典派」
 4 「マーシャル型の新古典派」の特徴
 5 マーシャルの復活

第2章 マーシャルの経済思想――「進歩」と福祉・幸福の追究(西沢 保)
 1 「時代の精神」
 2 19世紀における人間性の進歩と生物学的思考
 3 「生活基準」との関係における進歩
 4 富と生,仕事と生活,富と活動の科学
 5 進歩=有機的成長の基礎――道徳,教育,環境
 6 経済的将来の可能性――社会哲学と資本主義観

第3章 ケンブリッジの厚生経済学(山崎 聡・高見典和)
 1 厚生経済学への歴史的視点
 2 シジウィックの功利主義的経済学
 3 マーシャルの可塑的人間観と余剰概念
 4 ピグー――ケンブリッジ厚生経済学の集大成
 5 ケンブリッジ学派の評価


第II部 ケインズ革命をめぐって
第4章 ケインズ革命とは何か――マーシャルからケインズへ(小峯 敦)
 1 「ケインズ革命」の論じ方
 2 トライポスの創設とその改定
 3 マーシャル的伝統の確立
 4 「ケンブリッジ学派」の形成
 5 「ケインズ革命」の確立

第5章 マーシャル経済学からケインズ経済学へ――1930年前後のケンブリッジにおけるカーンの役割(袴田兆彦)
 1 ケンブリッジにおけるマーシャルの伝統
 2 マーシャルの経済学
 3 カーンの略歴――1933年まで
 4 カーンの思考とその発展
 5 ケインズへの影響
 6 カーンとケインズ

第6章 ケンブリッジ学派の景気循環論(下平裕之)
 1 マーシャルの景気循環論とその展開
 2 ロバートソンによる実物的景気循環論の展開――『産業変動の研究』
 3 信用経済における景気循環論の展開――『銀行政策と価格水準』
 4 景気循環と利子率――『貨幣論』から「産業変動と自然利子率」へ
 5 『一般理論』とその批判
 6 ロバートソンの景気循環論の到達点――『経済原論講義』
 7 ロバートソンとケンブリッジ学派の景気循環論

第7章 ケインズ経済学の貨幣的側面――ポスト・ケインジアンによる貨幣経済理論の展開(渡辺良夫)
 1 貨幣経済理論の着想
 2 貨幣的均衡アプローチ
 3 金融不安定性アプローチ
 4 内生的貨幣アプローチ
 5 ケインズ貨幣経済理論の現代的意義

第III部 ケンブリッジの哲学・社会哲学・文芸
第8章 ケインズにおける哲学・芸術・経済学――啓蒙主義対ロマン主義の構図に照らして(塩野谷祐一)
 1 ケインズの全体像を求めて――総体としての多面性
 2 ロマン主義とは何か
 3 ケインズの哲学
 4 ケインズの哲学の総括と解釈
 5 結 語

第9章 戦間期ケンブリッジの社会哲学――市場経済の病弊と治癒(平井俊顕)
 1 マーシャルの時代――素描
 2 ケインズ――「ニュー・リベラリズム」
 3 ピグー――社会主義か資本主義か?
 4 ロバートソン――自由主義的干渉主義
 5 ホートリー――資本主義にたいする倫理的批判
 6 ケインズの時代

第10章 ケンブリッジの哲学状況(伊藤邦武)
 1 ケンブリッジの経済学者と哲学者
 2 ラッセルとムーア
 3 前期ウィトゲンシュタイン
 4 論理実証主義
 5 後期ウィトゲンシュタイン

第11章 ブルームズベリー・グループ(中矢俊博)
 1 ケインズとブルームズベリー・グループ
 2 ブルームズベリー・グループの特徴
 3 メンバーの個性と交流
 4 ケインズの多様性に富んだ人生

あとがき
人名・事項索引

※以下,版元の紹介ページです。
http://www.minervashobo.co.jp/book/b373377.html
西部忠編著『地域通貨によるコミュニティ・ドック』専修大学出版会、2018年9月

出版年月日:2018/9/10
ISBN:9784881253298
判型・ページ数:A5・320ページ
定価:本体2,800円+税


目次
はしがき
序 章 新たな社会経済政策論の必要性:市場と政府の二分法を超えて
第1編 コミュニティ・ドックと地域通貨
 第1章 コミュニティ・ドック:コミュニティの当事主体による制度変更型政策手法
 第2章 地域通貨:地域経済と地域コミュニティの活性化のための統合型コミュニケーション・メディア

第2編 地域通貨を活用したコミュニティ・ドックの事例研究
 第3章 苫前町地域通貨流通実験(第1次,第2次)
 第4章 韮崎市・北杜市地域通貨「アクア」
 第5章 更別村公益通貨「サラリ」
 第6章 ブラジル・フォルタレザの「パルマス」:制度生態系としてのコミュニティバンクと住民組織
終 章 コミュニティ・ドックの今後の課題

※ 以下,版元の紹介ページです。
http://www.senshu-up.jp/book/b375511.html
Kirsten Madden and Robert Dimand (eds.) Routledge Handbook of the History of Women’s Economic Thought, Routledge, 2018

出版年月日:2018年9月21日
ISBN:978-1138852341
ページ数:480
定価:GBP140

目次

Introduction

Part I Beginning Prior to 1850

Chapter 1 Indian Women’s Agency through Indian Women’s Literature  Sheetal Bharat

Chapter 2 English Women’s Economic Thought in the 1790s: Domestic Economy, Married Women’s Economic Dependence, and Access to Professions  Joanna Rostek

Chapter 3 British Women on the British Empire  Janet Seiz

Chapter 4 Harriet Taylor Mill, Mary Paley Marshall and Beatrice Potter Webb: Women Economists and Economists’ Wives  Virginie Gouverneur

Chapter 5 Japanese Women’s Economics, 1818-2005  Aiko Ikeo

Part II Beginning in the Late 19th Century

Chapter 6 Contextualizing women’s economic thought in late Imperial Russia and in the early years of Revolution: 1870-1920  Anna Klimina

Chapter 7 Is Equal Pay Worth It? Beatrice Potter Webb's, Millicent Garrett Fawcett's and Eleanor Rathbone’s changing arguments  Cléo Chassonnery- Zaïgouche

Chapter 8 The Economic Thought of the Women’s Co-Operative Guild  Kirsten Madden and Joe Persky

Chapter 9 Anecdotes of Discrimination: Barriers to Women’s Participation in Economic Thought During the Late Nineteenth and Early Twentieth Centuries  Kirsten Madden

Chapter 10 The Point is to Change It: Three Lives of Applied Marxism  Zoe Sherman

Part III Beginning in the early 20th Century

Chapter 11 Women Economists in the Academy: Struggles and Strategies, 1900-1940  Mary Ann Dzuback

Chapter 12 Daughters of Commons: Wisconsin Women and Institutionalism  Marianne Johnson

Chapter 13 Women Economists of Promise? Six Hart, Schaffner and Marx Prize Winners in the Early Twentieth Century  Kirsten Madden

Chapter 14 Early Women Economists at Columbia University: Contributions in the Struggle for Labor Protection in the Lochner Era  Clara Elisabetta Mattei

Chapter 15 Chinese Economic Development and Chinese Women Economists: A Study of Overseas Doctoral Dissertations  Yue Xiao

Part IV Spanning the Mid-20th Century

Chapter 16 Austrian School Women Economists  Giandomenica Becchio

Chapter 17 Placing women’s economics within Soviet economic discourse: 1920s - 1991  Anna Klimina

Chapter 18 Ursula Hicks' and Vera Lutz’s contributions to development finance  Lucy Brillant

Chapter 19 The Two Faces of Economic Forecasting in Italy: Vera Cao Pinna and Almerina Ipsevich  Marcella Corsi and Giulia Zacchia

Part V Beginning mid-20th, Extending into the 21st Century

Chapter 20 The First 100 Years of Female Economists in Sub-Saharan Africa  Lola Fowler and Robert W. Dimand

Chapter 21 Women Economists of the Arab Homeland  Talia Yousef and Robert W. Dimand

Chapter 22 The Invisible Ones: Women at CEPAL (1948-2017)  Rebeca Gómez Betancourt and Camila Orozco Espinel

Chapter 23 Women’s employment in the Informal Sector in Developing Countries: Contributions of Lourdes Beneria and Martha (Marty) Chen  Farida Chowdhury Khan

Chapter 24 Women’s neoclassical models of marriage, 1972-2015  Shoshana Grossbard

※以下,版元の紹介ページです。
https://www.routledge.com/Routledge-Handbook-of-the-History-of-Womens-Economic-Thought-1st-Edition/Madden-Dimand/p/book/9781138852341
井上彰編著『ロールズを読む』ナカニシヤ出版、2018年10月

出版年月日 2018/10/31
ISBN 9784779513305
判型・ページ数 A5・364ページ
定価 本体3,800円+税

目次
 
ロールズを読む・序(井上彰)

第I部 ロールズ正義論の方法と射程

 第一章 規範的社会理論はいかにして可能か
      --ロールズ『正義論』の挑戦と挫折(盛山和夫)

 第二章 ロールズと倫理学方法論(松元雅和)

 第三章 安定性から読み解くロールズの転回問題(宮本雅也)

 第四章 ロールズと人権(木山幸輔)

 第五章 ロールズと人生計画
      --法哲学の観点から(若松良樹)

 第六章 生還者の自尊
      --善の希薄理論のために(小泉義之)

第II部 ロールズ正義論への様々なアプローチ

 第七章 ロールズと法理学
      --ハート、ドゥオーキンとの関係を中心に(田中成明)

 第八章 政治思想史におけるロールズ
      --政治社会の安定性という観点から(齋藤純一)

 第九章 ロールズと規範経済学(加藤晋)

 第十章 ロールズと経済学史
      --『正義論』へのナイトの影響が意味するもの(佐藤方宣)

 第十一章 ロールズと生命倫理学(額賀淑郎)

 第十二章 ロールズと社会福祉学
       --脆弱性を抱えるすべての人々を包摂する正義の理論に向けて(角崎洋平)

 第十三章 企業の社会的責任とロールズ正義論(井上彰)

索引(人名/事項)


●内容説明
ロールズ研究の最前線

正しい社会のあり方をめぐる問いに正面から向き合ったロールズ。
規範理論と経験科学の接点に着目しながら、ロールズ正義論の全貌を明らかにする。

「なぜロールズ正義論がいまなお、政治哲学・倫理学においてのみならず、人文社会系の様々な学問領域で影響力をもち続けているのだろうか。その主たる理由は、ロールズ正義論がわれわれの社会で追求されるべき規範的指針を明らかにするものであることに求められよう。」
(本文より)

●著者紹介
井上 彰(いのうえ・あきら)
東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程単位取得退学。オーストラリア国立大学大学院社会科学研究校哲学科博士課程修了。Ph,D,(Philosophy)。政治哲学・倫理学専攻。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻准教授。『正義・平等・責任』(岩波書店、2017年)、『人口問題の正義論』(共編著、世界思想社、2018年)、『政治理論とは何か』(共編著、風行社、2014年)、ほか。



盛山和夫 日本学術振興会学術システム研究センター副所長。東京大学名誉教授。社会学。

松元雅和 日本大学法学部准教授。政治哲学・政治理論。

宮本雅也 早稲田大学教育・総合科学学術院助手。現代政治哲学。

木山幸輔 日本学術振興会特別研究員PD。政治理論・開発学。

若松良樹 学習院大学法務研究科教授。法哲学。

小泉義之 立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。哲学。

田中成明 京都大学名誉教授。法理学。

齋藤純一 早稲田大学政治経済学術院教授。政治理論。

加藤 晋 東京大学社会科学研究所准教授。厚生経済学、公共経済学。

佐藤方宣 関西大学経済学部教授。経済学史・経済思想史専攻。

額賀淑郎 上智大学生命倫理研究所客員研究員。社会学、科学技術社会論、生命倫理学。

角崎洋平 日本福祉大学社会福祉学部准教授。社会福祉学。

※ 以下,版元の紹介ページです。
http://www.nakanishiya.co.jp/book/b377670.html
マーガレット・G・マイヤーズ著/結城剛志訳『社会改革のための貨幣上の諸提案 〜ゲゼル、ソディ、ダグラスの理論と実践』ぱる出版、2018年10月

出版年月:2018年10月
判型・ページ数:四六判・上製・240頁
定価:本体2,400円+税
ISBN:978-4-8272-1133-7

※以下,版元の紹介ページです。
http://pal-pub.jp/?p=4952
中村宗悦『テキスト現代日本経済史』学文社、2018年10月

出版年月:2018年10月
判型・ページ数:A5・272ページ
定価:本体2,900円+税
ISBN:9784762028304

目次

まえがき  

第1章 戦前期日本のキャッチアップ過程

1. 自立的資本主義 
明治政府の産業化政策/貨幣制度の確立/銀価低落下での企業勃興

2. 自立的資本主義から国際的資本主義へ  
日清戦後経営/金本位制への移行/日露戦時外債の発行,日露戦後経営

3. 国際環境の変化:第1次世界大戦前後  
第1次世界大戦の影響/大戦景気と米騒動/ヴェルサイユ,ワシントン条約体制/中国の動向

4. 重化学工業化の進展  
製鉄業/機械工業/化学工業/蒸気力から電力へ

5. 大衆消費社会の誕生  
メディアの発達/百貨店の登場,私鉄の発展/大衆消費社会の限界

コラム1:植民地開発:台湾の事例  

3. 高橋是清によるリフレーション政策 
高橋財政/恐慌からの脱却/軍部の台頭と後期高橋財政

4. 産業合理化から統制経済へ  
産業合理化論/合理化と清算主義/統制経済

5. ブロック経済下の通商戦略 
海外市場開拓と情報戦略/ 1930年代の経済外交/ 1930年代の貿易構造

コラム2:金本位制とは何か 



第2章 危機への対応とその挫折

1. 1920年代の日本経済 
昭和金融恐慌/ 4大財閥と新興財閥

2. 金解禁と昭和恐慌 
金本位制への復帰(金解禁)/昭和恐慌/金再禁止へ



第3章 戦時期の日本経済

1. 大恐慌への各国の対応  
ニューディール政策/社会主義計画経済/ファシズム

2. 日中戦争から太平洋戦争期の日本経済  
戦時統制経済の開始/第2次世界大戦勃発と統制経済の深化/太平洋戦争の開戦

3. 戦時統制経済の挫折と戦争の帰結  
食糧と電力の国家管理/「満州国」での実験/財閥の変容,地主制の弱体化/敗戦

4. 戦時下の国民生活  
資源配分の歪みがもたらした生活困窮/物資統制とインフレ/徴兵・動員・銃後

5. 戦後国際秩序の模索と構築  
大西洋憲章と大東亜共同宣言/戦後構想の具体化/日本の戦後構想

コラム3:「1940年体制」論  



第4章 戦後復興と冷戦体制

1. 被占領下での戦後改革  
非軍事化と民主化/財閥解体と独占禁止政策/労働民主化と労働組合/農地改革と地主制の解体

2. 戦後インフレーションと安定化政策  
敗戦直後の経済状況/石橋湛山の復興政策/ドッジ・ライン/シャウプ勧告

3. 東西冷戦の開始と朝鮮戦争  
朝鮮戦争特需/経済復興の本格化

4. 高度成長への序曲  
もはや「戦後」ではない/戦後の新企業ソニーとホンダ

5. 復興期の国民生活  
敗戦直後の国民生活/ベビーブームと進学熱

コラム4:石橋湛山の経済政策  



第5章 高度経済成長の時代1

1. 経済成長の要因1 供給サイド  
生産関数/高かった全要素生産性の寄与度

2. 経済成長の要因2 需要サイド  
「三種の神器」/投資が投資を呼ぶ

3. エネルギー革命と世界市場拡大  
エネルギー革命/石炭産業の衰退,原子力発電事業の遅れ/自由貿易の拡大,規模の経済の追求

4. 高度成長期の経済政策  
国民所得倍増計画/東京オリンピック,「昭和40年不況」

5. 高度成長期における国民生活  
消費生活の動向/「一億総中流」

コラム5:「人口ボーナス」の時代  



第6章 高度経済成長の時代2

1. 高度経済成長の「負の側面」  
過疎・過密問題/公害問題

2. 福祉国家構想  
経済成長にかわる目標/社会保障給付の見直し

3. ドル・ショック,第1次石油危機,狂乱物価  
ブレトンウッズ体制の終焉/第1次石油危機,狂乱物価

4. 高度成長はなぜ終わったのか  
キャッチアップの完了/人口ボーナス時代の終焉/需要サイドの変化/経済成長の条件

5. 高度成長の終焉と消費スタイルの変化  
サービス化,余暇時間の拡大/大学の大衆化/女性の社会進出と消費スタイルの多様化・高級化

コラム6:怪獣映画に託された文明批判  


第7章 グローバル化の進展と日米経済摩擦

1. 第2次石油危機と産業構造の転換  
第2次石油危機/省エネルギー化の進展/加工組立型産業の伸長

2. 財政再建と行財政改革  
財政再建に向けて/「一般消費税」導入構想とその挫折/国鉄・電電公社・専売公社の民営化

3. 日米貿易摩擦と先進国による為替協調介入  
自動車貿易摩擦/前川レポート,日米構造協議/プラザ合意

4. アジアNIEsの台頭  
グローバル化の拡大/「漢江の奇跡」/台湾の戦略的工業化/東南アジアのハブ,香港/リー・クアンユーによる開発独裁,シンガポール

5. 金融自由化の開始と「財テク」ブーム  
金融自由化/「財テク」ブーム/アメリカからの金融自由化要求

コラム7:日本株式会社論  



第8章 バブルの発生と崩壊
1. バブル経済とは何か  
バブルの発生/バブルの歴史/投機的需要

2. 円高の進行と経済政策  
バブルをもたらした金融緩和政策/ルーブル合意/バブル景気

3. バブルはなぜ崩壊したのか  
遅すぎた再緩和/土地取引の総量規制

4. 消費税導入,「55年体制」の終焉  
消費税法成立/「55年体制」の終焉/阪神・淡路大震災

5. ソ連崩壊,ヨーロッパ統合,中国の台頭  
東欧民主化革命とソ連崩壊/社会主義市場経済/ヨーロッパ統合への道のり

コラム8:中流幻想を打ち砕いたバブル経済 




第9章 不良債権問題と金融危機
1. 不良債権問題と金融システムの動揺  
不良債権の拡大/不良債権の処理/住専問題/不良債権処理の遅れはなぜ生じたか

2. 橋本構造改革 
中央省庁の再編/地方分権改革/日本版金融ビッグバンと日銀法改正

3. アジア通貨危機 
タイバーツの暴落/ IMFの緊急支援,通貨危機の拡大

4. ITバブル,経済再生戦略 
ITバブル/経済戦略会議

5. ゼロ金利から量的緩和へ 
ITバブルの崩壊/ゼロ金利導入に至る経緯/インフレ・ターゲティングをめぐる議論/ゼロ金利解除/量的緩和へ

コラム9: ITと21世紀の消費社会 



第10章「失われた10 年」の諸相

1. 産業構造の変化  
デフレ不況期の産業構造/リーディング産業論

2. 金融業界の再編成  
メガバンクへの再編過程/異業種からの参入

3. 労働市場の変化  
「就職氷河期」「超就職氷河期」/ニート問題/政府の雇用対策,労働基準法等の大改正/労働者派遣事業の規制緩和

4. 地域経済への影響  
地域経済格差/地域経済の再生に向けて

5. 「長期停滞」をめぐる論争  
「長期停滞」の要因は何か/停滞をめぐる4つの論点

コラム10:デフレと「価格破壊」  



第11章 デフレ下での構造改革からアベノミクスまで

1. 小泉構造改革  
「失われた10年」の克服/輸出が「実感なき景気回復」を牽引/不良債権問題の抜本的解決/郵政民営化/財政投融資改革/そのほかの構造改革政策/日本企業のコーポレート・ガバナンス改革

2. リーマン・ショックと東日本大震災  
サブプライム危機からリーマン・ショックへ/東日本大震災

3. 台頭する中国経済と日本  
中国経済の躍進/胡錦濤体制から習近平体制へ

4. アベノミクスの発動  
金融政策のレジーム転換

補遺:消費税増税とアベノミクスの中間評価 
消費税増税/アベノミクスの中間評価/今後の課題

コラム11:経済格差問題

※以下,版元の紹介ページです。
https://www.gakubunsha.com/book/b377949.html
マーク・A・ルッツ/馬場真光訳『共通善の経済学 〜人間性重視の社会経済学・二百年の伝統』晃洋書房、2017年12月

出版年月:2017年12月
判型・ページ数:A5・466ページ
定価:本体6,400円+税
ISBN:9784771028159

※以下,版元の紹介ページです。
http://www.koyoshobo.co.jp/book/b341479.html
バーリ・ゴードン著/村井明彦訳『 古代・中世経済学史』晃洋書房、2018年10月

ISBN:9784771031227
出版年月:2018年10月
判型・ページ数:A5・242ページ
定価:本体2,800円+税

目次
第1章 プラトン以前
 1 ヘシオドスと自己充足の経済学
 2 ソロンと紀元前六世紀のアテナイ
 3 ペリクレス期アテナイの劇作家とソピスト

第2章 ソクラテス派経済学の考え方
 1 都市国家の衰退
 2 プラトンとアリストテレス
 3 ソクラテス派経済学の基盤
 4 特化の反成長論
 5 目的の科学としての経済学
 6 手段の獲得
 7 クセノポンほかのソクラテス派の寄与

第3章 ソクラテス派経済分析の四論点
 1 貨幣の本質と機能
 2 利  子
 3 共同所有と私的所有
 4 価 値 論

第4章 経済活動に関する聖書や教父の見解
 1 旧約聖書
 2 新約聖書
 3 東方教父
 4 西方教父

第5章 法学者の経済学――ユダヤ法学、ローマ法学、教会法学
 1 ミシュナ
 2 ローマ法の伝統
 3 教 会 法

第6章 聖トマス・アクィナス
 1 経済学の位置づけ
 2 貨幣・利子・銀行業
 3 価値と価格
 4 価値、所有、所得、仕事

第7章 スコラ経済学の貨幣思想、1300‐1600年
 1 貨幣悪鋳が投げかけた問題
 2 停止利益の容認
 3 商品としての貨幣――為替と年金

第8章 スコラ思想における価格と価値、1300‐1600年
 1 十三世紀後半と十四世紀――オリヴィ、スコトゥス、ビュリダン、ランゲンシュタイン
 2 十五世紀――ジェルソン、ニーダー、サンベルナルディーノ、コンソブリヌス
 3 十六世紀――カエタヌス、ソト、アスピルクエタ、モリナ、ほか

第9章 偉大なるレオナルドゥス・レッシウス
 1 停止利益
 2 貨幣喪失
 3 貸付と為替
 4 価格と市場
 5 賃金の決定
 6 独  占
 7 後代との対比

※以下,版元の紹介ページです。
http://www.koyoshobo.co.jp/book/b377687.html
西沢保・平井俊顕編著『ケンブリッジ 知の探訪〜経済学・哲学・文芸』ミネルヴァ書房、2018年10月

ISBN:9784623081035
出版年月:2018年10月
判型・ページ数:A5・408ページ
定価:本体5,500円+税

目次

序 章 ケンブリッジ 知の探訪(西沢 保・平井俊顕)
 1 展望的描写
 2 各章の概要

 第I部 マーシャルの経済思想とピグーの厚生経済学

第1章 マーシャルとケンブリッジ学派――マーシャル型の新古典派(藤井賢治)
 1 「マーシャル型の新古典派」と「ワルラス型の新古典派」
 2 「限界革命」とマーシャル
 3 二つの「新古典派」
 4 「マーシャル型の新古典派」の特徴
 5 マーシャルの復活

第2章 マーシャルの経済思想――「進歩」と福祉・幸福の追究(西沢 保)
 1 「時代の精神」
 2 19世紀における人間性の進歩と生物学的思考
 3 「生活基準」との関係における進歩
 4 富と生,仕事と生活,富と活動の科学
 5 進歩=有機的成長の基礎――道徳,教育,環境
 6 経済的将来の可能性――社会哲学と資本主義観

第3章 ケンブリッジの厚生経済学(山崎 聡・高見典和)
 1 厚生経済学への歴史的視点
 2 シジウィックの功利主義的経済学
 3 マーシャルの可塑的人間観と余剰概念
 4 ピグー――ケンブリッジ厚生経済学の集大成
 5 ケンブリッジ学派の評価

 第II部 ケインズ革命をめぐって

第4章 ケインズ革命とは何か――マーシャルからケインズへ(小峯 敦)
 1 「ケインズ革命」の論じ方
 2 トライポスの創設とその改定
 3 マーシャル的伝統の確立
 4 「ケンブリッジ学派」の形成
 5 「ケインズ革命」の確立

第5章 マーシャル経済学からケインズ経済学へ――1930年前後のケンブリッジにおけるカーンの役割(袴田兆彦)
 1 ケンブリッジにおけるマーシャルの伝統
 2 マーシャルの経済学
 3 カーンの略歴――1933年まで
 4 カーンの思考とその発展
 5 ケインズへの影響
 6 カーンとケインズ

第6章 ケンブリッジ学派の景気循環論(下平裕之)
 1 マーシャルの景気循環論とその展開
 2 ロバートソンによる実物的景気循環論の展開――『産業変動の研究』
 3 信用経済における景気循環論の展開――『銀行政策と価格水準』
 4 景気循環と利子率――『貨幣論』から「産業変動と自然利子率」へ
 5 『一般理論』とその批判
 6 ロバートソンの景気循環論の到達点――『経済原論講義』
 7 ロバートソンとケンブリッジ学派の景気循環論

第7章 ケインズ経済学の貨幣的側面――ポスト・ケインジアンによる貨幣経済理論の展開(渡辺良夫)
 1 貨幣経済理論の着想
 2 貨幣的均衡アプローチ
 3 金融不安定性アプローチ
 4 内生的貨幣アプローチ
 5 ケインズ貨幣経済理論の現代的意義

 第III部 ケンブリッジの哲学・社会哲学・文芸

第8章 ケインズにおける哲学・芸術・経済学――啓蒙主義対ロマン主義の構図に照らして(塩野谷祐一)
 1 ケインズの全体像を求めて――総体としての多面性
 2 ロマン主義とは何か
 3 ケインズの哲学
 4 ケインズの哲学の総括と解釈
 5 結 語

第9章 戦間期ケンブリッジの社会哲学――市場経済の病弊と治癒(平井俊顕)
 1 マーシャルの時代――素描
 2 ケインズ――「ニュー・リベラリズム」
 3 ピグー――社会主義か資本主義か?
 4 ロバートソン――自由主義的干渉主義
 5 ホートリー――資本主義にたいする倫理的批判
 6 ケインズの時代

第10章 ケンブリッジの哲学状況(伊藤邦武)
 1 ケンブリッジの経済学者と哲学者
 2 ラッセルとムーア
 3 前期ウィトゲンシュタイン
 4 論理実証主義
 5 後期ウィトゲンシュタイン

第11章 ブルームズベリー・グループ(中矢俊博)
 1 ケインズとブルームズベリー・グループ
 2 ブルームズベリー・グループの特徴
 3 メンバーの個性と交流
 4 ケインズの多様性に富んだ人生

あとがき
人名・事項索引

※以下,版元の紹介ページです。
http://www.minervashobo.co.jp/book/b373377.html

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