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新刊情報 - 201806のエントリ

梅津順一・小野塚知二編著『 大塚久雄から資本主義と共同体を考える――コモンウィール・結社・ネーション』 日本経済評論社、2018年1月

判型:四六判
頁数:336ページ
ISBN:978-4-8188-2483-6
定価: 本体3,000円+税
発売日:2018年1月

目次

 第一部 資本主義と共同体
序 章 問題提起――没後20年の大塚久雄        梅津順一
第一章 資本主義と可能性としてのコモンウィール   齋藤英里
第二章 近代資本主義とアソシエーション       小野塚知二 
第三章 国民経済と経済統合             小林純 
第四章 ネーションのとらえ方をめぐって       柳父圀近
第五章 イギリスにおける宗教コミュニティーについて 須永 隆

 第二部 大塚久雄が問いかけるもの
I 大塚史学から継承すべき課題      石井寛治
II 大塚久雄の「方法」をめぐって      河合康夫
III 共同体の基礎理論と日本前近代史     保立道久 
IV 近代社会の「人間的基礎」と組織原理  斎藤 修 
V 国民経済論から国民経済の諸類型へ   道重一郎 
VI 「大塚史学」と近代奴隷制        平出尚道
VII 大塚久雄とキリスト教   村松 晋 
VIII 私はどのように大塚史学を受容したか  肥前榮一
IX 大塚先生・大塚史学とわたくし  近藤正臣
X 二つの補遺――「大塚久雄著作ノート」に関連して 上野正治
XI 大塚久雄について若い友人に話すなら   高嶋修一

大塚久雄年譜

以下、版元の紹介ページです。
http://www.nikkeihyo.co.jp/books/view/2483
渡辺恭彦著 『廣松渉の思想〜内在のダイナミズム』 みすず書房、2018年2月

判型:A5判
頁数:408ページ
ISBN:978-4-622-08681-9 C1010
定価: 本体5,800円+税)
発売日:2018年2月1日

目次



第一章 戦後日本の学生運動における廣松渉
一 学生運動の活動家としての出発
二 『日本の学生運動――その理論と歴史』執筆
三 新左翼運動の理論家へ
四 前衛と大衆
おわりに

第二章 廣松渉の革命主体論――物象化論への途
一 戦後主体性論争と全共闘運動
二 「疎外革命論批判――序説」寄稿とその背景
三 『ドイツ・イデオロギー』における人間観
四 疎外論から物象化論へ
五 物象化された革命主体
六 自己変革と社会変革
おわりに

第三章 物象化論と役割理論――廣松渉の思想形成における『資本論の哲学』
はじめに
一 物象化とは何か
二 戦後日本のマルクス研究と『資本論の哲学』執筆まで
三 マルクス『資本論』の冒頭商品
四 二つの価値と共通の第三者としての抽象的人間労働
五 価値形態論の四肢的構造
六 物象化論と観念的扮技による役割理論

第四章 廣松哲学はいかに言語的であるか――「認識論的主観に関する一論攷」の射程
一 「認識論的主観に関する一論攷」
二 言語論
三 判断論
四 構造主義との対質から表情論、役割行動論へ

第五章 役割存在としての主体性論――『世界の共同主観的存在構造』と『役割存在論』
一 廣松役割理論の意義
二 G・H・ミードの自我論
  二―一 ミード自我論の出発点  二―二 一般化された他者  二―三 客我と主我  二―四 共同体と個人
三 役割行動とは何か
  三―一 表情性現相  三―二 期待察知と役割行動
四 集団内での役割行動と役柄の物象化
  四―一 賞罰(サンクション)  四―二 集団への所属  四―三 役柄の物象化
五 自己同一性と自由意志
  五―一 自己同一性と人格的実体  五―二 自由意志

第六章 役割理論からマルクス主義国家論へ
一 国家論の難題と役割理論への定位
二 国家=機関説(スタトゥス)と国家=統体説(キヴィタス)から唯物史観へ
三 マルクス国家論追考
四 唯物史観における〈生産〉
五 社会的権力、国家権力、役割

第七章 廣松渉の「近代の超克」論――高松岩男『世界史の哲学』、三木清の「東亜協同体論」と比較して
一 廣松渉の「東北アジア論」
二 京都学派の〈近代の超克〉論
三 高山岩男の『世界史の哲学』
四 三木清の「東亜協同体論」
五 『〈近代の超克〉論』から『存在と意味』へ

第八章 生態史観と唯物史観――廣松渉の歴史観
一 梅棹生態史観のインパクト
二 梅棹生態史観
三 マルクス史観の単系発展説と多系発展説
四 「表象的環境」への実践的投企
五 廣松渉の歴史観

第九章 ソ連・東欧崩壊後におけるマルクス共産主義・社会主義の再解釈
一 冷戦構造の崩壊と廣松渉のマルクス論
二 マルクス共産主義・社会主義論の再解釈
三 近代的市民社会像イデオロギーの暴露
四 国家社会主義への視角
五 過渡期としてのプロレタリア独裁
六 永続革命、世界革命へ

第十章 『存在と意味』における内在的超越
一 所与と四肢的構造連関の動態的構造
二 超文法的判断と「異-化」
三 価値論と企投する主体
四 共同体的価値規範と構造変動のモメントとしての正義論


文献
あとがき
人名索引/廣松渉著作名索引/廣松渉論文名索引

以下、版元の紹介ページです。
https://www.msz.co.jp/book/detail/08681.html
牧野邦昭『経済学者たちの日米開戦―秋丸機関「幻の報告書」の謎を解く』新潮選書、2018年5月

判型:六判変型
頁数:270ページ
ISBN:978-4-10-603828-0
C-CODE:0331
定価: 1,404円(税込)
発売日:2018年5月25日

目次
はじめに

第一章 満洲国と秋丸機関
 満洲事変から太平洋戦争へ
 陸軍省戦争経済研究班(秋丸機関)の創設
 満洲国における秋丸次朗秋丸次朗の国力認識
 「陸軍版満鉄調査部」としての秋丸機関
 有沢広巳の参加
 「秋丸機関」の結成

第二章 新体制運動の波紋
 新体制運動をめぐって
 有沢広巳と経済新体制
 秋丸機関の苦心
 新体制運動の挫折がもたらしたもの

第三章 秋丸機関の活動
 「班報」に見る秋丸機関の研究
 秋丸機関の世界情勢認識
 秋丸機関の研究手法
 日本班の報告
 研究の遅延
 秋丸機関の「中間報告」

第四章 報告書は何を語り、どう受け止められたのか
 昭和一六年前半の世界情勢
 報告書の作成時期
 報告内容についての証言の食い違い
 報告書の「発見」
 『英米合作経済抗戦力調査』の内容
 重要なのは『独逸経済抗戦力調査』
 報告書は何を伝えたかったのか
 秘密ではなかった秋丸機関報告書の内容
 報告書はどう受け止められたのか(1)――通説の問題点
 報告書はどう受け止められたのか(2)――異説の問題点
 「陸軍上層部への報告会」とは何なのか
 北進か南進か
 「北進させない」ためのレトリック
 「対英米開戦」ではなく「対英米ソ開戦」の回避

第五章 なぜ開戦の決定が行われたのか
 岩畔大佐と新庄大佐は何を伝えようとしたのか
 陸軍省戦備課の判断
 アクティブラーニングの一環だった総力戦研究所のシミュレーション
 「正確な情報」は皆知っていた
 なぜリスクの高い選択が行われたのか(1)――行動経済学による説明
 なぜリスクの高い選択が行われたのか(2)――社会心理学による説明
 硬化する世論と悩む指導者
 「国際情勢の推移」に期待した開戦の決定
 先の見通しが立たなかったからこそ始まった戦争

第六章 「正しい戦略」とは何だったのか
 秋丸機関の「戦略」は有効だったか
 日本とドイツとのすれ違い
 陸軍と海軍の戦略不一致
 根本的な問題(1)――日本の船舶の減少
 根本的な問題(2)――アメリカの造船力の桁外れの大きさ
 「日英米開戦」はどうすれば避けられ、経済学者は何をすべきだったのか

第七章 戦中から戦後へ
 「一部の」報告書や資料の回収の可能性
 ゾルゲ事件の影響
 大本営での秋丸次朗と秋丸機関の「武村機関」化
 秋丸機関の解散
 その後の秋丸次朗
 その後の武村忠雄
 その後の有沢広巳

おわりに




以下、版元の紹介ページです。
http://www.shinchosha.co.jp/book/603828/

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