W・トンプソン『富の分配の諸原理2』鎌田武治訳、京都大学学術出版会、2012年1月。
近代社会思想コレクション07
四六上製・525頁・税込 5,040円
ISBN: 9784876985845
発行年月: 2012/01
・目次
第 4 章 生産と楽しみを増加し、分配の自然法則の永続性を保証する
一手段としての知識の修得と普及について
第1節 知識を労働と富に結合させること
第2節 知識、それから富と幸福を普及したり、抑圧する諸手段の一つとしての、社会制度について
第3節 知識を普及したり、抑圧する第二の手段としての講義もしくは書物による成人教習について??その進歩に対する諸障碍
第4節 知識、それから富と幸福を普及する第三様式としての、男性の成人までの厳密にいわゆる教育
第 5 章 不安全の制度に起因するものとして、富の分配の現状について??
また不平等な分配の現存の強制的方策を、安全によって制限された
平等の自発的方式に変更する手段について
第1節 政治権力によって、労働生産物を、その生産者または所有者の同意なしに略奪する一般的弊害について??本書では公的略奪と名づけて、私的略奪よりも、より広範に及び、救済により困難なので、結局より有害であることが証明される
第2節 富の強制的不平等??または平等な安全が要求しない不平等??を生みだす結果になることがもっとも明白な、特別な制度または方策について
第3節 特別な制度または方策について??そのもっとも明白な影響は、富の強制的不平等を恒久化することである
第4節 特別な制度または方策について??その明白な影響は、富の強制的不平等を産み出すことと恒久化することの両方である
第5節 これら現存の、強制的不平等分配の方策を、平等な安全によってのみ制限される平等を導入して、分配の自然法則の自発的方式に直す方法について
富と幸福との生産における個人的競争原理の諸利益
個人的競争原理の諸弊害
第 6 章 富の分配における自発的平等について??
個人的競争による労働と対立する協働による労働
第1節 自発的平等制度の基本的、本質的特徴の説明
第2節 相互協働による富の自発的平等制度の諸利益
第3節 提唱されている制度が排除しないであろう生産と幸福とに対する諸障碍
提唱されている制度が劣悪化するだろうと思われる障害
第4節 相互協働による富の自発的平等制度は実行可能か
第5節 相互協働による富の自発的平等に対する通俗的反対論
哲学的必然性にもとづいた理論/制約にもとづいた実践的協定/移動と住居変更に対する制約
法律の制約/これらの共同社会の内外における道徳的拘束力ないしは世論
迷信の制約/公的略奪の制約/天才と崇高な努力に対する制約
芸術文化に対する制約/仕事と性格との画一性/競争は共同社会間に生起する
同業組合規則がその運営を奪う/過剰人口はかれらを悲惨な状態に貶める
自発的平等は現在の社会制度を転覆する
土壌の不均等な肥沃度??富の平等に対する自然的障害
富の平等は理性によってのみ確立されなければならない
結 論
付 録 新版(William Pare’s ed.)の序文
解 説
索 引(事項/人名・地名)
・版元の紹介ページ
http://www.kyoto-up.or.jp/book.php?isbn=9784876985845