『思想』(特集:デイヴィッド・ヒューム生誕300年)2011年第12号(No.1052)、岩波書店、2011年11月。
422ページ
定価 2900円
・目次
思想の言葉 桂木隆夫 (3)
― I ―
《座談会》デイヴィッド・ヒュームの思想
(9)
中才敏郎・坂本達哉・一ノ瀬正樹・犬塚 元
ヒューム社会科学における「懐疑」と「自然」 坂本達哉 (46)
ポスト・コンフェッショナリストとしてのヒューム
――『イングランド史』における政治・宗教・歴史―― 犬塚 元 (62)
近代的名誉と騎士道に関する歴史的論考 デイヴィッド・ヒューム (84)
― II ―
グロティウスの自然法学からヒュームの利益法学へ
――正義論のラディカルな変容―― 下川 潔 (105)
ヒュームにおけるポリティカル・エコノミーの形成
――商業ヒューマニズムの誕生―― 田中秀夫 (127)
バック・トゥ・ザ・フューチャー
――現代におけるヒュームの政治経済学的意義―― 中野剛志 (147)
連続/不連続のアブダクション
――ヒュームとパース―― 合田正人 (166)
ドゥルーズにおけるヒューム
――経験の超出と想像力=構想力の役割―― 檜垣立哉 (181)
― III ―
デイヴィッド・ヒュームと倫理学の諸要求 アマルティア・セン (195)
利己的な情念と利他的な情念
──ヒュームと自己利益の問題に関する試論── 森 直人 (214)
ヒュームの正義論・所有論 今村健一郎 (242)
ヒュームの共感概念について 久保田顕二 (260)
蓋然性と合理性
――ヒュームの奇蹟論をめぐって―― 中才敏郎 (281)
エリオット宛書簡 三通 デイヴィッド・ヒューム (298)
― IV ―
プロイセンのヒュームとスコットランドのカント ルイス・ホワイト・ベック (311)
ヒューム自由論の三つのスキャンダル 一ノ瀬正樹 (334)
誇りに関するヒュームの認知理論 ドナルド・デイヴィドソン (356)
ヒュームの因果論と神学批判 萬屋博喜 (375)
科学を感情モデルで理解する
――300年後のヒュームの因果論―― 久米 暁 (395)
・版元の紹介ページ
http://www.iwanami.co.jp/shiso/1052/shiso.html