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新刊情報 - 単著カテゴリのエントリ

門亜樹子『啓発された自己愛 -啓蒙主義とバルベラックの道徳思想』京都大学学術出版会、2019年2月。

出版年月:2019年2月
判型・ページ数:A5上製・288頁
定価:本体3,600円+税
ISBN:9784814001958

目次
まえがき
凡例

序章 キリスト教的人間像の変遷と道徳哲学
 I バルベラックとその時代 ――自然法学とスコットランド啓蒙
 II バルベラックはどう読まれてきたか
 III 本書の視点
    1 啓蒙主義と「啓発された自己愛」
    2 ティロットスンからアバディーン啓蒙へ ――道徳哲学と「明証性の理論」
    3 哲学史 ――コモンセンス哲学のフランスへの伝播

第1章 バルベラック『道徳哲学史』と自然法学
 I はじめに ――スコットランド啓蒙思想とバルベラック
 II バルベラックと『道徳哲学史
    1 バルベラックの生涯と著作
    2 『道徳哲学史』の紹介
 III 『道徳哲学史』における教父批判
   ――教会史および哲学史との比較
    1 『道徳哲学史』と教会史
    2 『道徳哲学史』と哲学史
    3 『道徳哲学史』と『自然法史』
    4 聖職者批判と福音道徳
     (1) 聖職者批判
     (2) 福音道徳と三義務論
 IV 『道徳哲学史』と『娯楽論』
 V おわりに


第2章 バルベラック『娯楽論』研究序説
    ――福音道徳と理性
 I はじめに
 II 「善悪無記の事物」としての娯楽
    1 バルベラックの娯楽観
    2 労働と娯楽
    3 使用と誤用の区別
    4 聖書における娯楽
 III 福音道徳と理性
 IV 節制・正義・信仰心の義務
 V 節制と欲望
 VI 自己評価と「キリスト教の謙遜」
 VII 自己評価論とキリスト教的人間像
    1 ロックにおける「世論ないし世評の法」
    2 ニコルとバルベラックの自己評価論
 VIII おわりに ――「真のキリスト教徒」と『娯楽論』

第3章 バルベラックの「啓発された自己愛」
 I はじめに
 II プーフェンドルフの自然状態論
    1 ホッブズへの反論
    2 スピノザへの反論
    3 自然状態における「正しい理性」
 III 「正しい理性」と「啓発された自己愛」
    1 自然法と「正しい理性」
    2 社交性と「啓発された自己愛」
 IV 「自己への義務」と「啓発された自己愛」
 V おわりに ――バルベラックとニコルの自己愛概念


第4章 ティロットスンのキリスト教的人間像(感覚・理性・信仰)
    ――バルベラックの思想との関連性をめぐって
 I はじめに
 II バルベラックのキリスト教的人間像
    1 洗練可能な人間本性
    2 理性への信頼 ――懐疑論批判
 III ティロットスンのキリスト教的人間像 ――感覚・理性・信仰
    1 神からの賜物としての感覚と理性
    2 感覚と信仰
     (1) 感覚の確実性 ――実体変化批判をめぐって
     (2) 実体変化批判の反響
     (3) ティロットスンの信仰概念
     (4) 聖書における信仰と感覚
    3 理性と信仰
     (1) 理性の光と信仰の光の一致
     (2) 合理的な宗教と教父への評価
    4 感覚と理性
      ――ティロットスンとケンブリッジ・プラトニスト
 IV おわりに

第5章 「直観」の哲学史 ――「道徳科学」と「精神哲学」
 I はじめに
 II ビーティとキャンブルの明証論 ――直観と常識
    1 ビーティの道徳哲学体系
    2 ビーティの明証論
    3 キャンブルの明証論
    4 ビーティとキャンブルの明証論の比較
 III ヒューム批判と直観的原理
   ――キャンブル,ビーティ,リードを中心に
    1 ヒュームの奇跡論への批判 ――証言と経験
    2 直観的原理と「信じやすさ」
    3 ビーティの懐疑論批判
    4 リードの観念理論批判
 IV プレヴォとドゥーガルド・ステュアートのカント解釈
    1 プレヴォの経歴と著作活動
    2 プレヴォの『近代哲学三学派』 ――カント哲学の紹介
     (1) スコットランド学派
     (2) フランス学派
     (3) ドイツ学派
    3 ドゥーガルド・ステュアートのカント解釈
      ――カドワースとの類似性の指摘
 V おわりに

終章 スコットランド哲学のフランスへの伝播
   ――ジェランド『哲学体系比較史』をめぐって

付録1 バルベラックの著作目録
付録2 ブッデウス『自然法史』(ジョンスン版)
付録3 ティロットスン著作集と仏訳版における説教の収録順
付録4 ジョゼフ=マリ・ドゥ・ジェランド『哲学体系比較史
    ――人知原理との関連性』

参考文献
あとがき
索引(人名・事項)

*以下,版元の紹介ページです。
https://www.kyoto-up.or.jp/book.php?id=5028
社会思想史学会 編『社会思想史事典』丸善出版、2019年1月。

発売日:2019年1月
判型・ページ数:A5・884ページ
定価:20,000円+税
ISBN:978-4-621-30341-2

目次
【社会思想史への誘い――方法・視座・アクチュアリティ】
社会思想史の成立
社会思想史の方法
社会思想史の視座1
社会思想史の視座2
社会思想史のアクチュアリティ1
社会思想史のアクチュアリティ2


【第I部 近代の形成――ルネサンス期から17世紀へ】
 [編集担当:安藤隆穂・奥田敬・山岡龍一]
■第1章 ルネサンス
マキァヴェッリ
ルター
カルヴァン
ホッブズ
ロック
スピノザ
ライプニッツ
ルネサンス
レトリック
人文主義
共和主義
文芸共和国
新プラトン主義
ローマ法
大航海時代
儒教―東アジアでの展開
儒教―ヨーロッパへの影響

■第2章 宗教と科学
宗教改革
対抗宗教改革
寛容
自由意志
経験主義
合理主義
懐疑主義
キリスト教共同体
科学革命
新旧論争(古代・近代論争)
神秘主義

■第3章 近代国家の胎動
ユートピア思想
主権
国家理性
文明と野蛮
エピクロス主義
自然法
社会契約説
立憲主義
所有権
抵抗権
戦争と平和

【第II部 近代の確立――18世紀から19世紀初頭へ】
[編集担当:坂本達哉・犬塚 元・後藤浩子]
■第1章 文明社会の出現 
ヴォルテール
ハチソン
マンデヴィル
啓蒙とは何か
フランス啓蒙思想
スコットランド啓蒙
イタリアの啓蒙
ドイツの啓蒙
科学とアカデミー
経験主義 対 合理主義
教会と啓蒙
ミッション
理神論・自然神学
啓蒙・無神論・懐疑主義
自然法学
情念
利己心と社交性
「富と徳」論争
奢侈論争
政治算術
民兵論争

■第2章 文明社会の擁護
モンテスキュー
ヒューム
スミス
百科全書
フランス唯物論
道徳感覚から共感・同感へ
スコットランド道徳哲学
良心と常識
言語起源論
推測的歴史
重商主義
勢力均衡論
フィジオクラシー(重農主義)
勤労・分業・生産力
市民的公共圏
東アジアの公共圏
人口論争
国民性・生活様式・風土
名誉と騎士道
啓蒙と野蛮
博物学

■第3章 文明社会の危機
ルソー
カント
18世紀の社会契約説
社会契約説批判
ベンサム
18世紀の共和主義
一般意志と人民主権
啓蒙専制
古典派経済学の成立
18世紀の功利主義
イギリス急進主義
アメリカ革命をめぐる諸思想
フェデラリスト
フランス革命をめぐる諸思想
保守主義
帝国と植民地
美と崇高
ジャコバン主義
官房学
女性解放思想

【第III部 近代の矛盾――19世紀前半から世紀後半へ】
[編集担当:植村邦彦・宇野重規・小田川大典・野村真理]
■第1章 国家と社会 
トクヴィル
ミル
個人主義
イギリス自由主義
フランス自由主義
功利主義
反革命・反動の思想
プラグマティズムの形成
チャーティスト
イギリス観念論
ナショナリズム
インターナショナリズム
奴隷解放運動
ユダヤ人問題
アメリカ問題
世論
反ユダヤ主義の成立
ナロードニキ
自由民権運動
ボナパルティズム

■第2章 資本主義と社会主義
ヘーゲル
マルクス
アソシアシオン
フーリエ主義
オーウェン主義
協同組合運動・協同組合思想
サン=シモン主義
共産主義
私有財産制批判
社会問題
社会主義
リカード派社会主義
ブランキ主義
ドイツ観念論
青年ヘーゲル派
疎外・疎外論
物象化・物象化論
階級
資本主義
唯物史観
赤旗
プルードン主義
アナキズムの形成
産業化
労働運動
連帯の思想
貧困
救貧法論争
キリスト教と社会主義

■第3章 科学と芸術
デュルケーム
イデオロギー
インテリゲンツィア
進化論
社会進化論
社会有機体論
優生学
実証主義
写実主義(リアリズム)
フランス・スピリチュアリスム
ライシテ
唯美主義
ドイツ歴史学派
歴史主義
イギリス・ロマン派
フランス・ロマン主義
ドイツ・ロマン派
生の哲学
超越主義
新カント派
文明開化
アーツ・アンド・クラフツ運動
統計革命
権利(日本の場合)
グリム兄弟

【第IV部 近代の危機――19世紀末から20世紀前半へ】
[編集担当:三島憲一・中山智香子・細見和之]
■第1章 イズム(主義)の時代 
ガンディー
社会民主主義
アナキズムの展開
人種主義
ロシア革命
中国革命
植民地主義
近代日本の植民地主義
暴力論
反ユダヤ主義
地政学
保守革命
植民地解放運動
明治維新論
男女差別と男女平等思想
帝国主義
世界大戦と総力戦
ヴェルサイユ体制
オーストロ・マルクス主義
ディアスポラ
反戦運動・平和主義
自由主義の変容
ファシズム・全体主義
国体論
スラヴ主義
ジェノサイド
ホロコースト
シオニズム
原子爆弾
戦争責任・戦後責任

■第2章 さまざまな社会理論の時代
ヴェーバー
ケインズ
フォーディズム
啓蒙の弁証法
プラグマティズムの展開
構造機能主義
官僚制
マネジメント(経営管理)の思想
社会政策
恐慌と政策
開発・発展理論
都市
民俗学と考現学
余暇・奢侈・有閑階級
社会学の成立
社会史
エコロジー
ジャーナリズム
大衆(群衆)・群衆心理学
金融資本主義

■第3章 危機の中の文化
ニーチェ
ハイデガー
ベンヤミン
フロイト
ペシミズム
青年運動
多元論・多元主義
生活改革運動
アール・ヌーヴォー,ユーゲントシュティール
未来派,ダダ
シュルレアリスム
バウハウス
モダニズム
教育思想
否定神学・自由教会(無教会)運動
性科学
歴史言語学
ユダヤ神秘主義
科学政策
科学史の成立と展開
オリンピック思想
対外文化政策
映像(イメージ)
プロパガンダ
記号論
解釈学
精神分析
現象学
近代の超克
人類学の思想
ポランニーと経済人類学

【第V部 近代の転換――20世紀後半から21世紀へ】
[編集担当:齋藤純一・鵜飼 哲・大貫敦子・森川輝一]
■第1章 理性批判と規範の再/脱構築 
アーレント
全体主義論
実存主義
批判理論
20世紀のマルクス主義
システム論
構造主義
フーコー
ポスト構造主義
デリダ
ディスクール,エクリチュール
言語論的転回
ポストコロニアリズム
ヘゲモニー論
ポスト世俗社会
世界システム論
ロールズ
リベラリズムの現在
ハイエク
リバタリアニズム
平等主義
デモクラシー論の展開
戦後民主主義
戦後マルクス主義
合理化論
1968年の思想
日本人論・日本文化論
ハーバーマス
公共圏
現代の共和主義
共同体・コミュニタリアニズム
立憲主義の現在
カトリック社会思想
人権論の展開
フェミニズム・ジェンダー
日本のフェミニズム
家族
親密圏
クィア(LGBT)・スタディーズ

■第2章 関係/秩序の変容と再編
福祉国家・社会国家
グローバル化と市場の再編
新自由主義
福祉社会の再編
ケア
大衆社会論
ポピュリズム
消費社会論
市民社会
カルチュラル・スタディーズ
教育・学校
ポスト冷戦下の世界
国民国家の行方
ナショナリズム論の展開
移民問題
多文化主義
集団的記憶・歴史修正主義
歴史認識と和解
先住諸民族
沖縄
解放の神学
公民権運動
反戦平和運動
市民運動・住民運動
グローバル・ジャスティス運動

■第3章 環境の変化と権力の再編
リスク社会
安全保障
テロリズムと対テロ戦争
災害と防災
伝染病と防疫
生権力
格差社会と隔離
情報化とインターネット
公害
環境
テクノロジー
生命倫理


・見出し語五十音索引
・参照引用文献
・リーダーズ・ガイド
・事項索引
・人名索引

※以下、版元の紹介ページです。
https://www.maruzen-publishing.co.jp/item/b303085.html
佐々木隆治『マルクスの物象化論 -資本主義批判としての素材の思想(増補改訂版)』社会評論社、2019年1月

発売日:2019年1月
判型・ページ数 :A5判上製・456ページ
定価:4,500円+税
ISBN:978-4-7845-1860-9

目次
第I部 「実践的・批判的」構えとしての「新しい唯物論」
第1章 マルクスの「唯物論」にかんする諸説
第2章 マルクスにおける「新しい唯物論」
第3章 哲学批判と「実践的・批判的」構えとしての「新しい唯物論」

第II部 物象化論の「実践的・批判的」意義
第4章 物象化論の理論構成
第5章 物象化と疎外
第6章 物象化と所有
第7章 価値の主体化としての資本と素材的世界
結 論 素材の思想家としてのマルクス

*以下,版元の紹介ページです。
http://www.shahyo.com/mokuroku/consciousnes/philosophy/ISBN978-4-7845-1860-9.php
中矢俊博『ケインズ経済学研究ー芸術家ケインズの誕生を探る』,同文舘出版,2018年12月。

A5判 :310ページ
定価:4,800円+税
ISBN:9784495443009

目次
第1章 ケインズと芸術―芸術家の理念
第2章 メイナード・ケインズを取り巻く芸術家たち
第3章 ケインズとケンブリッジ「使徒会」
第4章 ケインズの「若き日の信条」
第5章 ケインズの「敗れた敵、メルヒオル博士」
第6章 ケインズの「わが孫たちの経済的可能性」
第7章 ケインズの『自由放任の終わり』
第8章 ケインズの景気循環論―『一般理論』第22章「景気循環に関する覚書」―
第9章 ケインズの経済社会哲学―『一般理論』第24章「一般理論の導く社会哲学に関する結論的覚書」―
付論1 ケインズとイギリス・ロマン派詩人パーシー・シェリー
付論2 パリ講和会議:一部劇(『戯曲:ケインズ』より)

*以下,版元の紹介ページです。
https://www.dobunkan.co.jp/books/detail/002980
田中秀臣 『増税亡者を名指しで糺す!』悟空出版、2018年12月

出版年月:2018年12月
判型・ページ数:4-6・240ページ
定価:本体1,300円+税
ISBN:9784908117619


目次
第一章 財務省による「増税包囲網」のカラクリ
第二章 マスコミが消費増税を歓迎する本当の理由
第三章 なぜ財界は消費増税を好むのか
第四章 なぜ与党議員は増税を主張するのか
第五章 「民主党的なるものの」の呪縛
第六章 文在寅政権の緊縮政策と対日外交の歪み
第七章 「自省なき官僚集団」に堕した日銀生え抜き集団
第八章 緊縮主義を繰り返す亡国のジャーナリストと経済学者

※ 以下,版元の紹介ページです。
https://www.goku-books.jp/book/b384168.html
中村宗悦『テキスト現代日本経済史』学文社、2018年10月

出版年月:2018年10月
判型・ページ数:A5・272ページ
定価:本体2,900円+税
ISBN:9784762028304

目次

まえがき  

第1章 戦前期日本のキャッチアップ過程

1. 自立的資本主義 
明治政府の産業化政策/貨幣制度の確立/銀価低落下での企業勃興

2. 自立的資本主義から国際的資本主義へ  
日清戦後経営/金本位制への移行/日露戦時外債の発行,日露戦後経営

3. 国際環境の変化:第1次世界大戦前後  
第1次世界大戦の影響/大戦景気と米騒動/ヴェルサイユ,ワシントン条約体制/中国の動向

4. 重化学工業化の進展  
製鉄業/機械工業/化学工業/蒸気力から電力へ

5. 大衆消費社会の誕生  
メディアの発達/百貨店の登場,私鉄の発展/大衆消費社会の限界

コラム1:植民地開発:台湾の事例  

3. 高橋是清によるリフレーション政策 
高橋財政/恐慌からの脱却/軍部の台頭と後期高橋財政

4. 産業合理化から統制経済へ  
産業合理化論/合理化と清算主義/統制経済

5. ブロック経済下の通商戦略 
海外市場開拓と情報戦略/ 1930年代の経済外交/ 1930年代の貿易構造

コラム2:金本位制とは何か 



第2章 危機への対応とその挫折

1. 1920年代の日本経済 
昭和金融恐慌/ 4大財閥と新興財閥

2. 金解禁と昭和恐慌 
金本位制への復帰(金解禁)/昭和恐慌/金再禁止へ



第3章 戦時期の日本経済

1. 大恐慌への各国の対応  
ニューディール政策/社会主義計画経済/ファシズム

2. 日中戦争から太平洋戦争期の日本経済  
戦時統制経済の開始/第2次世界大戦勃発と統制経済の深化/太平洋戦争の開戦

3. 戦時統制経済の挫折と戦争の帰結  
食糧と電力の国家管理/「満州国」での実験/財閥の変容,地主制の弱体化/敗戦

4. 戦時下の国民生活  
資源配分の歪みがもたらした生活困窮/物資統制とインフレ/徴兵・動員・銃後

5. 戦後国際秩序の模索と構築  
大西洋憲章と大東亜共同宣言/戦後構想の具体化/日本の戦後構想

コラム3:「1940年体制」論  



第4章 戦後復興と冷戦体制

1. 被占領下での戦後改革  
非軍事化と民主化/財閥解体と独占禁止政策/労働民主化と労働組合/農地改革と地主制の解体

2. 戦後インフレーションと安定化政策  
敗戦直後の経済状況/石橋湛山の復興政策/ドッジ・ライン/シャウプ勧告

3. 東西冷戦の開始と朝鮮戦争  
朝鮮戦争特需/経済復興の本格化

4. 高度成長への序曲  
もはや「戦後」ではない/戦後の新企業ソニーとホンダ

5. 復興期の国民生活  
敗戦直後の国民生活/ベビーブームと進学熱

コラム4:石橋湛山の経済政策  



第5章 高度経済成長の時代1

1. 経済成長の要因1 供給サイド  
生産関数/高かった全要素生産性の寄与度

2. 経済成長の要因2 需要サイド  
「三種の神器」/投資が投資を呼ぶ

3. エネルギー革命と世界市場拡大  
エネルギー革命/石炭産業の衰退,原子力発電事業の遅れ/自由貿易の拡大,規模の経済の追求

4. 高度成長期の経済政策  
国民所得倍増計画/東京オリンピック,「昭和40年不況」

5. 高度成長期における国民生活  
消費生活の動向/「一億総中流」

コラム5:「人口ボーナス」の時代  



第6章 高度経済成長の時代2

1. 高度経済成長の「負の側面」  
過疎・過密問題/公害問題

2. 福祉国家構想  
経済成長にかわる目標/社会保障給付の見直し

3. ドル・ショック,第1次石油危機,狂乱物価  
ブレトンウッズ体制の終焉/第1次石油危機,狂乱物価

4. 高度成長はなぜ終わったのか  
キャッチアップの完了/人口ボーナス時代の終焉/需要サイドの変化/経済成長の条件

5. 高度成長の終焉と消費スタイルの変化  
サービス化,余暇時間の拡大/大学の大衆化/女性の社会進出と消費スタイルの多様化・高級化

コラム6:怪獣映画に託された文明批判  


第7章 グローバル化の進展と日米経済摩擦

1. 第2次石油危機と産業構造の転換  
第2次石油危機/省エネルギー化の進展/加工組立型産業の伸長

2. 財政再建と行財政改革  
財政再建に向けて/「一般消費税」導入構想とその挫折/国鉄・電電公社・専売公社の民営化

3. 日米貿易摩擦と先進国による為替協調介入  
自動車貿易摩擦/前川レポート,日米構造協議/プラザ合意

4. アジアNIEsの台頭  
グローバル化の拡大/「漢江の奇跡」/台湾の戦略的工業化/東南アジアのハブ,香港/リー・クアンユーによる開発独裁,シンガポール

5. 金融自由化の開始と「財テク」ブーム  
金融自由化/「財テク」ブーム/アメリカからの金融自由化要求

コラム7:日本株式会社論  



第8章 バブルの発生と崩壊
1. バブル経済とは何か  
バブルの発生/バブルの歴史/投機的需要

2. 円高の進行と経済政策  
バブルをもたらした金融緩和政策/ルーブル合意/バブル景気

3. バブルはなぜ崩壊したのか  
遅すぎた再緩和/土地取引の総量規制

4. 消費税導入,「55年体制」の終焉  
消費税法成立/「55年体制」の終焉/阪神・淡路大震災

5. ソ連崩壊,ヨーロッパ統合,中国の台頭  
東欧民主化革命とソ連崩壊/社会主義市場経済/ヨーロッパ統合への道のり

コラム8:中流幻想を打ち砕いたバブル経済 




第9章 不良債権問題と金融危機
1. 不良債権問題と金融システムの動揺  
不良債権の拡大/不良債権の処理/住専問題/不良債権処理の遅れはなぜ生じたか

2. 橋本構造改革 
中央省庁の再編/地方分権改革/日本版金融ビッグバンと日銀法改正

3. アジア通貨危機 
タイバーツの暴落/ IMFの緊急支援,通貨危機の拡大

4. ITバブル,経済再生戦略 
ITバブル/経済戦略会議

5. ゼロ金利から量的緩和へ 
ITバブルの崩壊/ゼロ金利導入に至る経緯/インフレ・ターゲティングをめぐる議論/ゼロ金利解除/量的緩和へ

コラム9: ITと21世紀の消費社会 



第10章「失われた10 年」の諸相

1. 産業構造の変化  
デフレ不況期の産業構造/リーディング産業論

2. 金融業界の再編成  
メガバンクへの再編過程/異業種からの参入

3. 労働市場の変化  
「就職氷河期」「超就職氷河期」/ニート問題/政府の雇用対策,労働基準法等の大改正/労働者派遣事業の規制緩和

4. 地域経済への影響  
地域経済格差/地域経済の再生に向けて

5. 「長期停滞」をめぐる論争  
「長期停滞」の要因は何か/停滞をめぐる4つの論点

コラム10:デフレと「価格破壊」  



第11章 デフレ下での構造改革からアベノミクスまで

1. 小泉構造改革  
「失われた10年」の克服/輸出が「実感なき景気回復」を牽引/不良債権問題の抜本的解決/郵政民営化/財政投融資改革/そのほかの構造改革政策/日本企業のコーポレート・ガバナンス改革

2. リーマン・ショックと東日本大震災  
サブプライム危機からリーマン・ショックへ/東日本大震災

3. 台頭する中国経済と日本  
中国経済の躍進/胡錦濤体制から習近平体制へ

4. アベノミクスの発動  
金融政策のレジーム転換

補遺:消費税増税とアベノミクスの中間評価 
消費税増税/アベノミクスの中間評価/今後の課題

コラム11:経済格差問題

※以下,版元の紹介ページです。
https://www.gakubunsha.com/book/b377949.html
Shinji Nohara, Commerce and Strangers in Adam Smith, Springer, 2018

ISBN:978-981-10-9013-4(ハードカバー)
ページ数:XI, 192

Contents
Introduction
Travel Literature and the Enlightenment World
Fellows and Strangers in The Theory of Moral Sentiments
Adam Smith’s Historical Politics
Adam Smith on Regularity and Irregularity in Sentiments: Morality and Prudence
Adam Smith on Money and the Impact of Encountering Strangers
Adam Smith on Markets
Encountering the World: The Model of International Trade
Conclusion


※以下,版元の紹介ページです。
https://www.springer.com/jp/book/9789811090134
ヤン・エルスター,玉手慎太郎訳『酸っぱい葡萄――合理性の転覆について』勁草書房、2018年10月

SBN 978-4-326-19970-9
出版年月 2018年10月
判型・ページ数 四六判・404ページ
定価 本体4,000円+税

目次

「ケンブリッジ哲学古典シリーズ」版への序
まえがきと謝辞
凡例

第一章 合理性
 1 はじめに
 2 個人的合理性――薄い理論
 3 個人的合理性――広い理論
 4 集合的合理性――薄い理論
 5 集合的合理性――広い理論

第二章 本質的に副産物である状態
 1 はじめに
 2 望みえないものを望む
 3 自己管理のための技術
 4 命令
 5 印象づけようという試み
 6 ふりをする
 7 芸術における選択と意図
 8 権力の無能力
 9 自滅的な政治理論
 10 意味の強迫的探求

第三章 酸っぱい葡萄
 1 はじめに
 2 概念の地図を描く
 3 権力・自由・厚生
 4 酸っぱい葡萄と社会選択

第四章 信念・バイアス・イデオロギー
 1 はじめに
 2 状況によってもたらされた信念
 3 利益によってもたらされた信念
 4 バイアスの利得

原注
訳注
解説 『酸っぱい葡萄』の背景と射程(玉手慎太郎)
訳者あとがき
文献一覧
事項索引
人名索引

※以下,版元の紹介ページです。
http://www.keisoshobo.co.jp/book/b373844.html
バーリ・ゴードン,村井明彦訳 『古代・中世経済学史』晃洋書房、2018年10月

出版年月日 2018/10/20
ISBN 9784771031227
判型・ページ数 A5・242ページ
定価 本体2,800円+税

目次
第1章 プラトン以前
 1 ヘシオドスと自己充足の経済学
 2 ソロンと紀元前六世紀のアテナイ
 3 ペリクレス期アテナイの劇作家とソピスト

第2章 ソクラテス派経済学の考え方
 1 都市国家の衰退
 2 プラトンとアリストテレス
 3 ソクラテス派経済学の基盤
 4 特化の反成長論
 5 目的の科学としての経済学
 6 手段の獲得
 7 クセノポンほかのソクラテス派の寄与

第3章 ソクラテス派経済分析の四論点
 1 貨幣の本質と機能
 2 利  子
 3 共同所有と私的所有
 4 価 値 論

第4章 経済活動に関する聖書や教父の見解
 1 旧約聖書
 2 新約聖書
 3 東方教父
 4 西方教父

第5章 法学者の経済学――ユダヤ法学、ローマ法学、教会法学
 1 ミシュナ
 2 ローマ法の伝統
 3 教 会 法

第6章 聖トマス・アクィナス
 1 経済学の位置づけ
 2 貨幣・利子・銀行業
 3 価値と価格
 4 価値、所有、所得、仕事

第7章 スコラ経済学の貨幣思想、1300‐1600年
 1 貨幣悪鋳が投げかけた問題
 2 停止利益の容認
 3 商品としての貨幣――為替と年金

第8章 スコラ思想における価格と価値、1300‐1600年
 1 十三世紀後半と十四世紀――オリヴィ、スコトゥス、ビュリダン、ランゲンシュタイン
 2 十五世紀――ジェルソン、ニーダー、サンベルナルディーノ、コンソブリヌス
 3 十六世紀――カエタヌス、ソト、アスピルクエタ、モリナ、ほか

第9章 偉大なるレオナルドゥス・レッシウス
 1 停止利益
 2 貨幣喪失
 3 貸付と為替
 4 価格と市場
 5 賃金の決定
 6 独  占
 7 後代との対比

※以下,版元の紹介ページです。
http://www.koyoshobo.co.jp/book/b377687.html
Shinji, Nohara. Commerce and Strangers in Adam Smith. Springer, 2018

Table of contents (9 chapters)

Introduction

Travel Literature and the Enlightenment World

Fellows and Strangers in

Adam Smith’s Historical Politics

Adam Smith on Regularity and Irregularity in Sentiments: Morality and Prudence

Adam Smith on Money and the Impact of Encountering Strangers

Adam Smith on Markets

Encountering the World: The Model of International Trade

Conclusion

※以下,版元の紹介ページです。
https://www.springer.com/jp/book/9789811090134

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