中西聡編『経済社会の歴史――生活からの経済史入門』名古屋大学出版会、2017年
初版刊行日:2017年
判型:A5判・並製
ページ数:348ページ
定価:2,700円+税
ISBNコード:978-4-8158-0893-8
目次
序 章 身近な生活から地域の環境を考えよう
第I部 地域社会と生活
第1章 家族・地域社会と経済活動
はじめに
1 家族と経済活動
2 「村」 の役割
3 商店街とエスニック・グループ
おわりに
解説1 無尽講と金融
第2章 災害と飢饉
はじめに
1 災害と飢饉
2 経済社会化と飢饉
3 江戸時代の災害・飢饉への対応
4 災害・飢饉への耐久性
おわりに
解説2 風評とデマ
テーマI 社会史の方法
第II部 自然環境と生活
第3章 森林資源と土地所有
はじめに -- 地球環境問題と資源利用
1 森林資源利用の歴史
2 資源利用と土地所有
3 近現代日本の森林資源と過少利用問題
おわりに
解説3 温泉と開発
第4章 エネルギーと経済成長
はじめに -- 人新世の時代
1 石炭とイギリス産業革命
2 石炭・水力と日本の工業化
3 エネルギー革命と 「東アジアの奇跡」
おわりに
解説4 日本の公害対策
テーマII 進歩と環境
第III部 近代化と生活
第5章 人口で測る経済力
はじめに -- 現代社会の人口と経済
1 人口に関する理論
2 日本の人口変遷
3 経済成長と人口
おわりに -- 人口の歴史は私たちに何を教えてくれるか
解説5 人口をめぐる思想と政策
第6章 健康と医薬
はじめに
1 健康と病い
2 生活と家計に見る健康と医薬
3 現代の健康と医薬
おわりに
解説6 感染症流行と経済発展
第7章 娯楽と消費
はじめに -- 「金」 は天下の廻りもち
1 娯楽の産業化と消費社会
2 近代日本における娯楽の諸相
3 日記に見る人々の娯楽
おわりに -- 楽しみなしに人々は生きられるか
解説7 大衆消費社会論
テーマIII 共同体と近代
第IV部 社会環境と生活
第8章 教育と労働
はじめに ―― 「学び」 と 「働き」 の制度化
1 「学び」 から 「教育」 へ
2 産業社会・労働の誕生と教育
3 子どもと女性から見た 「教育」 と 「労働」
おわりに ―― 戦後教育政策と新学歴社会の到来
解説8 集団就職
第9章 法と福祉
はじめに
1 慈善事業の時代
2 社会事業の時代
3 社会福祉の時代 ―― 第二次世界大戦後における生活をめぐる法整備
おわりに
解説9 育児と経済
第10章 帝国と植民地経済
はじめに ―― 日本 「帝国」 史として考える
1 戦争と日本帝国の拡張
2 日本貿易の特徴
3 帝国内貿易の構造と植民地の生活
おわりに ―― 「戦後/現代」 と 「帝国/植民地」
解説10A 植民地の近代をどう見るか
解説10B 経済競争と国際紛争
テーマIV システムという発想
終 章 競争と共存から未来を思い描こう
入門ガイド 文献史料と統計資料
参考文献
あとがき
索 引
*以下,版元の紹介ページです。
http://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN978-4-8158-0893-8.html