斉藤尚『社会的合意と時間ー「アローの定理」の哲学的含意』木鐸社、2017年4月
発刊日:2017年4月10日刊行予定
類 型・頁数:A5判300頁
定 価:本体4000円+税
ISBN :978-4-8332-2493-2 C3031
目 次
序章
第一部 アロー『社会的選択と個人的評価』(SCIV)の解釈
第一章 道徳的ルールとしてのアローの社会的選好順序
第一節 1951年以前の厚生経済学における科学と倫理
第二節 SCIVにおける社会的決定プロセスと社会的厚生
第三節 バーグソンおよびリトルとアローの論争
第四節 SCIVの方法論的基礎
第五節 表明された選好と道徳的選好の違い
第六節 SCIV以降
結論
第二章 SCIVにおけるデモクラシーと社会契約
第一節 SCIVの政治哲学的基礎
第二節 社会的選択理論と社会契約論の比較分析
結論
第一部 結論
第二部 アローの定理とリベラル・デモクラシー
第三章 アローとリベラル・デモクラシー論者の論争:
パレート原理と権利の原理の対立を中心に
第一節 アローの定理の枠組み
第二節 政治学におけるリベラル・デモクラシー論とアローの定理
第三節 社会的選択理論におけるリベラル・デモクラシーとアローの定理
第四節 リベラル・デモクラシー論における権利の原理の基礎づけ
第五節 論争の意義と問題点
結論
第四章 人民の政治的意義:
立憲主義と民主主義の対立問題を中心に
第一節 アローのデモクラシー観と現代世代
第二節 立憲主義の二つの潮流
結論
第二部 結論
第三部 個人の人格と個人的選好順序
第五章 「同時性」の概念への批判と「持続」の観念の導入
第一節 アローのリベラル功利主義と現在主義
第二節 ベルクソン『試論』における合理性分析と自由論
結論
第六章 「持続」の観念の定式化
第一節 すべての可能な選択肢に対する選好順序:SCIVにおけ
第二節 ジョージェスク=レーゲンによる「持続」の観念の定式化:
数的連続性と直観的連続性の相違点
第三節 ベルクソンおよびジョージェスク=レーゲンの科学観
結論
第三部 結論
第四部 リベラル・デモクラシー論における全員一致の仮定
第七章 尊厳の政治と社会契約
第一節 決定的道徳
第二節 尊厳の根拠としての道徳的人格
第三節 ベルクソン『二源泉』における社会契約
第四節 アローとの比較
結論
第八章 社会契約とアローの定理
第一節 社会契約の構想
第二節 社会契約以降の社会的決定
結論
第四部 結論
結論
補遺
おわりに
参考文献
英語要旨
索 引
*以下、版元の紹介ページです。
http://www.bokutakusha.com/2016_books/2016_books.html#link2