橋本努編『現代の経済思想』勁草書房、2014年10月。
ISBN 978-4-326-50402-2
出版年月 2014年10月
判型・ページ数 A5判・644ページ
定価 本体5,500円+税
・目次
まえがき[橋本努]
1 生きるために
1-1 快楽──快楽が多ければよい人生か[米村幸太郎]
(キーワード:福利、個人的価値、幸福度)
1-2 欲望──なにに/なぜ人間はこれほど駆り立てられるのか[黒石晋]
(キーワード:なにか未知なるもの、価値、事後選択)
1-3 幸福──幸福度研究は経済学に革命をもたらすか[本郷亮]
(キーワード:主観的幸福、幸福度、功利主義)
1-4 贈与──私たちはなぜ贈り合うのか[若森みどり]
(キーワード:負債、社会関係、循環)
1-5 労働──理想の仕事とはなにか[橋本努]
(キーワード:拘り、本来性、ルサンチマン)
2 善い社会のために
2-1 価値──価値は価格に反映されているのか[藤田菜々子]
(キーワード:倫理、バランス、制度)
2-2 平等──なぜ平等は基底的な価値といえるのか[井上彰]
(キーワード:範囲性質、非個人的価値、反不平等主義、宇宙的価値)
2-3 ケア──両立支援は誰のためか[山根純佳]
(キーワード:平等と差異、ケアの社会的評価、ワーク・ライフ・バランス)
2-4 所有──所有は豊かさをもたらすか[沖公祐]
(キーワード:占有、請求権、コモン・ストック)
2-5 資本主義──なぜ安定と危機の交替を繰り返すのか[鍋島直樹]
(キーワード:社会的蓄積構造、戦後コーポレート・システム、新自由主義)
3 経済の倫理
3-1 自然──経済にとって自然とはなにか[桑田学]
(キーワード:自然の贈与、労働、依存)
3-2 消費──消費者は環境に責任があるのか[根本志保子]
(キーワード:政治的責任、規範、美徳)
3-3 交換──赤ちゃん市場の問題とはなにか[山本理奈]
(キーワード: 商品化、聖なるもの、貨幣)
3-4 文化と経済──市場は芸術の開花を阻害するか[鳥澤円]
(キーワード: 文化政策、大衆文化、古典的自由主義)
3-5 芸術の売買──美術市場に道徳はあるのか[持元江津子]
(キーワード: 美術市場モラル、一次/二次市場、アートディーラー)
4 経済の生態
4-1 市場──市場が社会秩序であるとはどういうことか[瀧川裕貴]
(キーワード: 経済社会学、埋め込み、収穫逓増)
4-2 慣習──生活にどう役立つのか[吉野裕介]
(キーワード:明確化アプローチ、適応的慣習、慣習への順応)
4-3 嗜癖──アディクションは非合理な行為なのか[太子堂正称]
(キーワード: 嗜癖と合理性、非自律的選好、信念依存性、プリコミットメント)
4-4 心理──損得勘定に感情は入っていないのか[松井名津]
(キーワード: 感情、理性、意思決定)
4-5 企業組織──なぜ企業は存在するのか[三上真寛]
(キーワード: 取引費用、ケイパビリティ、規模)
4-6 企業家精神──企業家になるとはどういうことか[吉田昌幸]
(キーワード: 企業家学習、市場理論、知識の成長理論)
4-7 経済神学──経済学者の社会的機能とはなにか[佐藤方宣]
(キーワード:宗教としての経済学、市場のパラドクス、効率性の福音)
事項索引
人名索引
・版元の紹介ページ
http://www.keisoshobo.co.jp/book/b183248.html