田中秀夫『スコットランド啓蒙とは何か:近代社会の原理』ミネルヴァ書房、2014年06月。
出版年月日 2014年06月10日
ISBN 9784623066360
判型・ページ数 A5・354ページ
定価 本体6,000円+税
・目次
はしがき
第1章 第三代アーガイル公爵の統治と経済改革
1 アーガイル家の支配
2 ハイランドの経済改革
3 氏族社会の解体と漸次的変革
4 公爵家の役割変化と衰退
5 権力闘争・恩顧・啓蒙
第2章 ガーショム・カーマイケルの自然法学
1 グラスゴウ大学の興隆
2 カーマイケルの思想形成
3 平等思想と奴隷制批判
4 原始契約説と抵抗権
5 近代自然法思想の革新
第3章 フランシス・ハチスンの道徳哲学
1 スコットランド啓蒙の父
2 ハチスンの思想形成とその背景
3 ハチスンのダブリン時代??1717〜1730年
4 グラスゴウ大学教授としてのハチスン??1730〜1746年
5 後世への影響
第4章 アバディーン啓蒙の父としてのジョージ・ターンブル
1 ターンブルとアバディーン啓蒙
2 アバディーン以後のターンブル
3 教育改革論
4 ターンブルの教育論と道徳哲学
第5章 ヒューム『政治論集』の歴史的・現代的な意義
1 『政治論集』とは何か
2 エコノミーのポリティカル・エコノミーへの転換
3 重商主義パンフレット
4 商業ヒューマニズムの形成
5 体系的経済学の成立
6 商業文明の危機批判
第6章 アダム・スミスにおける共和主義と経済学
1 自然法とシヴィック・ヒューマニズム
2 商業ヒューマニズム
3 スミスの名誉革命体制支持論
4 「帝国の夢」を弾劾する、すなわち重商主義批判=失政論
5 スコットランドの選挙制度と議会改革運動
6 スミスにおける自然と作為、二分法の危険性
第7章 ファーガスン『市民社会史論』の文脈
1 ファーガスンの独自性
2 若きファーガスン、穏健派牧師として
3 論争への参加??民兵論争と劇場論争
4 エディンバラ大学教授
5 『市民社会史論』の刊行と反響
第8章 トマス・リードとスコットランド啓蒙
1 コモン・センス学派とは
2 リードの生涯と経歴??前半生
3 アバディーン時代のリード
4 グラスゴウ時代のリード
5 晩年のリードと後世への影響
第9章 トマス・リードの実践倫理学と経済認識
1 自然法の認識
2 実践倫理学の構造
3 リードの実践倫理学の特徴
4 リードの経済認識
第10章 ジョン・ミラーにおける「政治」と「科学」
1 アダム・スミスの弟子ミラー
2 「懐疑的ウィッグ主義」??フォーブズのミラー解釈
3 フォーブズのミラー解釈
4 ミラーの個人主義??イグナティエフのミラー解釈
5 懐疑的ウィッグ主義の復位??ホーコンセンの試論
6 ミラー法学の限界
あとがき
索 引
・版元の紹介ページ
http://www.minervashobo.co.jp/book/b167975.html