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新刊情報 - 翻訳カテゴリのエントリ

アダム・ファーガスン/天羽康夫・青木裕子訳『市民社会史論』京都大学学術出版会、2018年5月

出版年月日:2018年5月
ISBN:9784814001057
判型・ページ数:四六上製・456頁
定価:3,888(税込)

目次
第一部 人間本性の一般的な特徴について
第一章 自然状態に関連する問題について
第二章 自己保存の原理について
第三章 人類における結合の原理について
第四章 戦争と不和の原理について
第五章 知力について
第六章 道徳感情について
第七章 幸福について
第八章 前章に続く
第九章 国民の幸福について
第十章 前章に続く

第二部 未開な諸民族の歴史について
第一章 この主題について古代から引き出される情報について
第二章 所有権が確立される以前の未開諸民族について
第三章 財産と私欲の影響下にある未開民族について

第三部 政治と技術の歴史について
第一章 風土の影響について
第二章 服従の歴史
第三章 国家の目的一般とそれに関連する制度と慣習について
第四章 人口と富について
第五章 国防と征服について
第六章 市民的自由について
第七章 技術の歴史について
第八章 文芸の歴史について

第四部 市民的商業的技術の発達から生じる帰結について
第一章 技術と職業の分化について
第二章 技術と職業の分化に伴う従属関係について
第三章 洗練された商業的諸国民の生活様式について
第四章 前章に続く

第五部 国家の衰退について
第一章 想像上の国民的優越と人間社会の栄枯盛衰について
第二章 国民的精神の一時的な高揚とその弛緩について
第三章 洗練された諸国民にありがちな国民的精神の弛緩について
第四章 前章に続く
第五章 国民の浪費について

第六部 腐敗と政治的隷従について
第一章 腐敗一般について
第二章 奢侈について
第三章 洗練された諸国民にありがちな腐敗について
第四章 前章に続く
第五章 政治的隷従に陥りがちな腐敗について
第六章 専制政治の進展と終局について

解 説
訳者あとがき
索引(人名・事項)

*以下,版元の紹介ページです。
http://www.kyoto-up.or.jp/book.php?id=2240
ドン・ロス著/長尾史郎監訳・三上真寛訳『経済理論と認知科学:ミクロ的説明』学文社、2018年3月

出版年月日:2018年3月
ISBN:9784762027949
判型・ページ数:A5・536ページ
定価:本体5,400円+税

目次
日本語版への序文
 期待効用理論とその「競争相手」たち   ゲーム決定と条件付きゲーム
 ミクロ経済学,マクロ経済学,還元   ピコ経済学と神経経済学
謝辞
1 導入:経済学の未来と統一科学
 哲学的なものと歴史的なもの
 科学と人間世界 
 解説の戦略 
2 哲学的入門:志向姿勢の機能主義と実在的パターン
 志向性 
 メレオロジー 
 実在的パターンと志向姿勢 
3 分離した新古典派ミクロ経済学
 経済学という分離した科学
 経済学以前 
 ベンサムと感覚主義
 初期の新古典派経済学者と「半アリストテレス主義」 
 実証主義的基礎づけ:ライオネル・ロビンズ 
 サミュエルソンと行動主義 
 何についての分離した科学か  
4 顕示選好と効用分析における哲学的諸問題
 古い精神に替わる新しい時ツァイトガイスト代精神  
 RPTは見込みがないか? 効用関数の心理学についてのセン
 同語反復に万歳二唱  
 成熟した新古典主義:ゲーリー・ベッカーのプログラム 
5 実験経済学,進化ゲーム理論,消去主義的選択肢
 経済実験室の中の人々
 判断の発ヒューリスティクス見法(仕事部類1;問題部類1) 
 自然な統計的能力(仕事部類1;問題部類2) 
 競争相手に対するEUT のテスト(仕事部類2;問題部類1) 
 選好逆転と時間的不整合性(仕事部類2;問題部類2) 
 集計された市場における合理性(仕事部類3) 
 行動経済学から消去主義への道 
6 個人主義,意識,エージェンシー
 適切な教授法から不適切な形而上学へ  
 個人主義,ロック的内観,心の現代的諸モデル
 意識の多元的草稿モデル
 エージェンシーと個人性:全く別個の概念
 ここを出て世界の中へ:制御の場所を移す 
7 諸セルフとそのゲーム
 残骸を概観する
 マキャベリ的知性と直截的エージェンシーの崩壊
 セルフとは何者か
 ゲーム決定 
 ゲーム決定の一例:情動的シグナリング
8 合理的エージェンシーと合理的セルフ性
 整理
 セルフとエージェント1:神経経済学からの教訓
 セルフとエージェント2:ピコ経済学からの教訓
 合理性と説明的適応主義 
 経済的適応主義 
9 ロビンズ―サミュエルソン的な論議パターンとその引き立て役
 ロビンズ-サミュエルソン的な論議パターン
 帝国主義とレジスタンス――デュプレ  447
 ミロウスキーの鏡の中の経済理論と認知科学
参考文献 
監訳者あとがき 
訳者解題  
索引

*以下,版元の紹介ページです。
http://www.gakubunsha.com/book/b357678.html
D. ウェイド・ハンズ著,高見典和・原谷直樹・若田部昌澄監訳,『ルールなき省察ー経済学方法論と現代科学論』,慶應義塾大学出版会,2018年3月。

A5判/上製/540頁
初版年月日:2018/03/30
ISBN:978-4-7664-2508-6
税込価格:6,480円

目次
日本語版序文
序文

第1章 序論
 1.1 経済学方法論
 1.2 現代の科学論
 1.3 主題を変更する
 1.4 読者への案内

第2章 経済学の方法論的伝統
 2.1 経済学方法論のミル的伝統
 2.2 他の実証主義的見解

第3章 科学哲学における「定説」の崩壊
 3.1 科学哲学における「定説」
 3.2 「定説」への攻撃
 3.3 第一戦目の応答
 3.4 自然主義的転回への舞台設定

第4章 自然主義的転回
 4.1 認識論を自然化する
 4.2 心理学と,知識に対する認知的アプローチ
 4.3 ダーウィンからの励まし:進化論的認識論
 4.4 消去的唯物論と心の哲学

第5章 社会学的転回
 5.1 社会と科学知識
 5.2 科学知識の社会学
 5.3 自然,社会,SSK,経済学

第6章 プラグマティズム,対話,立場
 6.1 プラグマティズム的転回
 6.2 ネオ・プラグマティズムと対話的転回
 6.3 フェミニズム認識論と経済学

第7章 経済学方法論の近年の発展
 7.1 ポパーの伝統
 7.2 ミルの伝統
 7.3 実在論のテーマ
 7.4 認知的および意味論的テーマ

第8章 経済学的転回
 8.1 現代科学論における経済学的転回
 8.2 科学の経済学
 8.3 科学知識の経済学(ESK)
 8.4 経済学的転回に関する結論

第9章 結論
 9.1 新しい経済学方法論から得られる教訓
 9.2 関連するいくつかの懸念

原注
参考文献
解説
あとがき
人名索引・事項索引

監訳者の他,金子創会員,桑田学会員,長津十会員,長雄幸一会員,太子堂正称会員も翻訳を担当されています。

*以下,版元の紹介ページです。
http://www.keio-up.co.jp/np/detail_contents.do?goods_id=3826
デヴィッド・ハーヴェイ著/大屋 定晴・中村 好孝 ・ 新井田 智幸 ・ 色摩 泰匡 訳『資本主義の終焉―資本の17の矛盾とグローバル経済の未来』作品社、2017年、10月

出版年月日:2017年10月
ISBN:978-4-86182-667-2
判型・ページ数:436ページ
予価:本体 2,800円+税

目次
序章 “資本”がもたらす矛盾について
第1章 使用価値と交換価値
第2章 労働の価値と貨幣
第3章 私的所有と国家
第4章 私的領有と共同の富
第5章 資本と労働
第6章 資本は過程なのか、物なのか
第7章 生産と資本増大の実現
第8章 技術、労働、人間の使い捨て
第9章 分業における矛盾
第10章 独占と競争
第11章 地理的不均等発展と資本の時空間
第12章 所得と富の格差
第13章 労働力と社会の再生産
第14章 自由と支配
第15章 無限の複利的成長
第16章 資本と自然
第17章 人間性の疎外と反抗
終章 資本主義以後の社会

*以下,版元の紹介ページです。
http://www.sakuhinsha.com/politics/26672.html
ジェリー・Z・ミュラー著/池田幸弘訳『資本主義の思想史 ――市場をめぐる近代ヨーロッパ300年の知の系譜』東洋経済新報社、2018年1月

出版年月日:2018年1月12日
ISBN:978-4492371176
判型・ページ数:A5上製・612ページ
予価:本体6,000円+税

目次
はじめに
第1章 歴史的背景――権利、正義、徳
第2章 ヴォルテール――「高貴な出自の商人」
第3章 アダム・スミス――道徳哲学と経済学
第4章 ユストゥス・メーザー――文化の破壊者としての市場
第5章 エドマンド・バーク――商業、保守主義、知識人
第6章 ヘーゲル――選択するに値する人生
第7章 カール・マルクス――ユダヤ人高利貸しから普遍的搾取に至るまで
第8章 マシュー・アーノルド――俗物にビジネスというドラッグを断たせる
第9章 ウェーバー、ジンメル、ゾンバルト――共同体、個人、合理性
第10章 ルカーチとフライヤー――共同体の探求から、全体性の誘惑に至るまで
第11章 シュンペーター――技術革新と怨恨
第12章 ケインズからマルクーゼへ――豊かさとそれに対する不満
第13章 フリードリヒ・ハイエク――早過ぎた自由主義者
結論
謝辞
訳者解題

索引

*以下,版元の紹介ページです。
https://store.toyokeizai.net/books/9784492371176/
L. L. パシネッティ著/渡会勝義監訳・内藤敦之・黒木龍三・笠松学訳『ケインズとケンブリッジのケインジアン――未完の「経済学革命」』日本経済評論社、2017年11月

出版年月日:2017年11月30日
ISBN:978-4-8188-2481-2
判型・ページ数:A5・396ページ
予価:本体5,500円+税

目次
 第1部 ケインズの未完の革命―フェデリーコ・カッフェ講義、1995年
第1章 正統派との決別の決意
第2章 ケインズ後の「革命」
 第2部 ケインズ経済学のケンブリッジ学派
第3章 リチャード・フェルディナンド・カーン(1905-1989)
第4章 ジョーン・ヴァイオレット・ロビンソン(1903-1983)
第5章 ニコラス・カルドア(1908-1986)
第6章 ピエロ・スラッファ(1898-1983)
第6章の1 簡単な伝記的・書誌的スケッチ
第6章の2 ケンブリッジのイタリア経済学者
第6章の3 ピエロ・スラッファの思想における連続性と変化
第7章 リチャード・マーフィー・グッドウィン(1913-1996)
 第3部 発展する経済のための生産のパラダイムに向かって
第8章 新古典派経済学を超えて
第9章 純粋理論の段階
第10章 制度的な研究の段階
第11章 ケインズ革命の将来再考


*以下,版元の紹介ページです。
http://www.nikkeihyo.co.jp/books/view/2481
クリストファー・ベリー/田中秀夫監訳『スコットランド啓蒙における商業社会の理念』ミネルヴァ書房、2017年9月

(原著:https://www.cambridge.org/core/books/idea-of-commercial-society-in-the-scottish-enlightenment/52059F487B17DECB55EA164434863C1F)

出版年月日:2017年09月刊行予定
ISBN:9784623079001
判型・ページ数:A5・352ページ
予価:本体6,500円+税

目次
日本語版への序文
凡 例
本書の文献略号
序 文

第一章 スコットランド・改良・啓蒙(林 直樹)

第二章 商業・段階・社会の自然史(野原 慎司)

第三章 繁栄と貧困(逸見 修二)

第四章 市場、法、および政治(笠井 高人)

第五章 自由と商業の徳(上野 大樹)

第六章 商業の危険(逸見 修二)
 1 私的自由と公的自由
 2 分業(再論)
 3 公信用

第七章 商業社会の理念(村井 明彦)

参照文献
解 説 ベリー教授の仕事(田中 秀夫)
索  引

*以下,版元の紹介ページです。
http://www.minervashobo.co.jp/book/b288076.html
デービッド・エジャトン/坂出 健 監訳/松浦俊輔ほか訳『戦争国家イギリス―反衰退・非福祉の現代史』,名古屋大学出版会,2017年5月

※新井田智幸会員が4章を担当。

価格:5,400円
判型:A5判・上製
ページ数:470頁
刊行年月日:2017年5月29日
ISBNコード:978-4-8158-0874-7
Cコード:C3022

目次
序 章

第1章 戦間期の軍産複合体
 戦間期軍備の新しい見方
 イギリス艦隊の強さ
 海軍・産業複合体
 航空機産業および戦車産業
 武器輸出
 政治経済学と宥和政策についての考察

第2章 戦争国家とイギリスのナショナル化 1939〜55年
 経済史家と戦時経済 ―― 消える戦争経済
 軍事支出とイギリス国家の発達
 戦時経済の統制
 新しい兵器産業
 労働党と兵器産業の公有
 産業政策
 戦後における国家と産業の関係
 国防生産
 国の技術安全保障

第3章 エキスパート国家――戦間期における軍事・科学複合体
 国家公務員の中でのエキスパート
 スペシャリスト、エキスパート、プロフェッショナル
 専門技術エキスパートと軍
 軍隊におけるR&D
 学界エリートと軍事・科学複合体
 軍事R&Dの運営
 理工系公務員研究職
 戦間期の公務員における科学者や専門技術者の地位
 研究職と行政職
 国家的R&Dの成果

第4章 新世代の人々と新しい国家 1939〜70年
 新しい大臣
 軍士官、実業家、軍需省庁
 R&Dの運営
 学界の科学
 戦後の技術家に何が起きたか
 新しい階級、戦争国家、大学
 二つの公務員集団 ――研究職と行政職
 行政官と科学官の和平

第5章 反=歴史家と技術家官僚――「技術家支配期」 再考 1959〜64年
 C・P・スノー、反=歴史家
 P・M・S・ブラケット、国家と左翼
 ブラケット、労働党、科学政策
 技術家主義的近代化の政治再論

第6章 戦争国家と 「ホワイトヒート」 1955〜70年
 技術的未来主義とイギリス軍産複合体――1955〜64年
 ハイテクへの依存
 国産技術の見直し
 労働党政権
 ホワイトヒートの仕掛け
 ミンテックの技術政策
 研究科の削減
 国防に由来する産業政策
 では、「ホワイトヒート」 とは何だったのか?
 兵器産業はいったいどうなったか?

第7章 イギリス戦争国家の消滅
 イギリスはドイツとは違う (1)――リベラルなイングランド賛
 イギリスはドイツとは違う (2)――軍国派によるイギリス批判
 社会主義、労働党、戦争 ―― 福祉国家の台頭
 イギリス社会主義と復活する政治経済学
 技術家支配論的反=歴史の復活

第8章 科学・技術・産業・戦争の関係再考
 技術と戦争の歴史
 知識人、科学、技術、産業、戦争
 転 調
 科学、戦争、イギリス社会
 アメリカの軍事・科学複合体
 軍事を取り入れる
 反=歴史と下からの歴史記述

付 録
日本語版へのあとがき
監訳者あとがき

※ 以下版元の紹介ページです。
http://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN978-4-8158-0874-7.html

※原著は以下のとおりです。
EDGERTON, David, WARFARE STATE. Britain, 1920-1970, Cambridge University Press, Dec 2005
http://www.cambridge.org/catalogue/catalogue.asp?isbn=0521672317
サミュエル・フライシャッカー(中井大介訳)『分配的正義の歴史』 、晃洋書房、2017年3月

目次
序論
第1章 アリストテレスからアダム・スミスへ
第2章 18世紀
第3章 バブーフからロールズへ
エピローグ
マーク・ブライス『緊縮策という病:「危険な思想」の歴史』若田部昌澄監訳、田村勝省訳、NTT出版、2015年9月。

発売日:2015.09.18
定価:3,456円
サイズ:四六判
ISBNコード:978-4-7571-2341-0

・目次
序文:緊縮――個人的な体験

第1章 緊縮・債務・教訓劇の初歩
なぜ緊縮なのか?
本当は公的債務危機ではない
ビル・ゲイツ、債務に関する2つの真実、そしてゾンビ
それでは「あのすべての債務」は重要ではないのか?
債務とデレバレッジの分布?
本書の要約

第I部 われわれはなぜみんな緊縮しなければならないのか?

第2章 米国:大きすぎて潰せない?――銀行家・救済・国家批判
発生源:レポ市場と銀行取り付け
付帯的(コラテラル・)損害(ダメージ):米国スタイル
増幅器:金融(デリ)派生(ヴァ)商品(ティヴ)
相関と流動性
第1の目隠し:テール・リスク
タレブの黒鳥(ブラック・スワン)とファット・テール型の世界
弾を数える
第2の目隠し:金融思想の政治力
古い指示書を引き裂く
新しい指示書の問題
金融の決算:総コスト
大きすぎて潰せない?

第3章 欧州:大きすぎて救済できない――永続的緊縮の政治学
危機が欧州を襲う
12カ月間だけのケインジアン
ドイツ・イデオロギー
歪んだ政治
トロントへの道
欧州PIIGS諸国の公的債務の問題:ギリシャ
アイルランドとスペイン:不動産バブル問題
ポルトガルとイタリア:低成長の危機
混乱した相関関係と因果関係の混乱:緊縮が注目を浴びる瞬間
近代史上最大のおとり商法
EUとユーロ:遠すぎた橋
ドイツに遅れずについて行く
ユーロはなぜ通貨面での破滅装置になったのか
すべてのモラル・ハザード取引の生みの親
王様が小さくみえる
付帯的損害――欧州スタイル
民主主義下でも(一時的なら)金本位制を運営できる
しかし、なぜそうしているかについて真相を語ることはできない
結論:ユーロの破壊とハイエクの悪夢


第II部 緊縮策に関するもう一つの歴史

第4章・5章・6章に対する序論――緊縮策に関する思想史と自然史
「他に選択肢はない」(TINA)では不十分
緊縮に欠けている歴史と征服された過去
緊縮政策の現在にかかわる異議申し立て

第4章 「危険な思想」の歴史(1692-1942年)
パート1: 緊縮の古典的起源
ジョン・ロック:「人類は地球の不平等な所有に合意している」
ジョン・ロックが想像した市場
ジョン・ロックが想像した国家
デービッド・ヒューム:「公的信用は国家を破壊させるだろう」
デービッド・ヒュームは債務に絶望する
アダム・スミス:「債務の慣行がそれを採用したすべての国を次第に衰弱させてきている」
アダム・スミスの生産的吝嗇
スミスは(不本意ながら)国家を持ち込む…
ロック、ヒューム、スミス:デフォルトで緊縮をもたらす
パート2:緊縮の台頭
痛みの増大:緊縮と近代国家との出会い
新自由主義とネオリベラリズム
米国スタイルの緊縮:清算主義
英国色を帯びた緊縮:大蔵省見解
1930年代英米式緊縮の終焉:ケインズとシュンペーター
ケインズの反緊縮論
シュンペーターの退却

第5章 危険思想の精神史(1942-2012年)
パート1:緊縮は欧州に故郷を、米国に足がかりを見出す
ようこそドイツへ:まずは貯蓄、買い物はその後!
後発であることの重要性
オルド自由主義の起源
消費ではなく競争が成長につながる
秩序(オルド)の構築
ドイツではケインズがクラウディング・アウトされる
オルド自由主義の欧州
緊縮政策の米国における足場:オーストリア学派 ★
オーストリア学派の好景気・不景気入門書
信用の逼迫と破綻に関するハイエク/ミーゼスのモデル
介入の(想定される)愚かさ
米国のオーストリア式への傾倒:オーストリア式であることの賛否両論
パート2:緊縮の実践者
世界的にケインズを押しやる(クラウディング・アウト):マネタリズム・公共選択・民主主義の危険性
ネオリベラリズム:フリードマンのマネタリズム
ネオリベラリズム:民主主義が問題だ
中央銀行の独立性が解決策
緊縮策とネオリベラリズム:政策余地を広げる
海外で緊縮政策を性能実験する:ワシントン・コンセンサスとIMFの金融モデル
ブレトンウッズ機関の刷新
IMFの隠れた「(英国)大蔵省意見」
パート3:緊縮の実施
夕食を飛ばしても無料の昼食がある:拡張的緊縮はイタリアが起源
民主主義は、インフレだけでなく債務も生み出す
削減して繁栄に至る――再び
緊縮の増幅:支出や税金に関するボッコーニ学派の意見
TINAの復帰
ケインズの棺桶を釘付けにする
ようこそ緊縮へ:貯金がないなら買うな!

第6章 緊縮の自然史(1914-2012年)
はじめに:歴史の教訓・1980年代・REBLL同盟
パート1:なぜわれわれは緊縮を危険思想と考えたか?
輝くものの魅力:金本位制と緊縮策
ユーロ圏にとって金本位制から2つの教訓
1920年代-30年代における緊縮策と世界経済
米国における政策としての緊縮(1921-37年)
ポンドと大蔵省見解を擁護する:英国の緊縮(1921-39年)
緊縮策を放棄する:スウェーデンの教訓(1921-38年)
政策や政党イデオロギーとしての緊縮:ドイツ(1923-33年)
『真珠湾攻撃を敢行したあの素晴らしい民族』:日本の緊縮策と軍事拡張(1921-37年)
フラン――フランスではない――を防衛する:フランスの緊縮政策(1919-39年)
緊縮の危険な教訓
パート2:緊縮の新しい事例
1980年代の拡張的財政収縮がREBLL同盟に遭遇する
拡張的緊縮策の再検討(再修正)
1980年代の事例にみる期待・拡張・緊縮
「緊縮神話」の正体を暴く
REBLL同盟とデット・スター:緊縮というSFにおける冒険
REBLLの成長モデル
にもかかわらず別の銀行危機
REBLL同盟からの人生教訓

第III部 結論

第7章 銀行業の終焉、新しい物語、多難な先行き
結論に代わる臆測
銀行業の終焉
戻ってきた財政調整の物語:アイルランド・アイスランド・緊縮の代替策
先行き多難な時期

・版元の紹介ページ
http://www.nttpub.co.jp/search/books/detail/100002357

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