喜多見洋・水田健編著『経済学史』ミネルヴァ書房、2012年2月。
出版年月日 2012/02/20
ISBN 9784623059362
判型・ページ数 A5・360ページ
定価 本体3,200円+税
・目次
はしがき
序 章 経済学史と現代
1 現代社会の変化
2 現代社会と経済学
3 本書の特徴
第1章 スミス以前の経済学:経済学の黎明
1 フランスにおける経済思想の展開
2 イタリアにおける「経済学」の探求
3 草創期のイギリス経済思想
第2章 イギリス古典派経済学
1 スミスにおける経済学の誕生
2 リカードウと経済学の確立
3 マルサス:貧困と不況の経済学
4 J.S.ミル:古典派経済学の集大成
第3章 古典派経済学とフランス
1 革命後のフランス経済学
2 J.-B.セーの経済学
3 シスモンディの経済学
4 スミス経済学のフランス的継承
第4章 リストとドイツ歴史学派
1 温帯の大国民の発展のための段階論:F.リスト
2 歴史的方法の開始と倫理的発展としての段階論:
W.ロッシャー,B.ヒルデブラント
3 歴史学派経済学の確立:G.シュモラー
第5章 マルクス経済学
1 マルクスによる唯物史観と経済学の体系化
2 エンゲルスによる科学的社会主義
3 ヒルファディングによる金融資本主義の分析
4 レーニンによる帝国主義論の形成
第6章 限界革命と新古典派経済学の形成
1 限界革命におけるジェヴォンズの貢献
2 ローザンヌ学派(ワルラス,パレート)
3 メンガーとオーストリア学派
4 効用理論の発展
第7章 ケンブリッジ学派の展開とケインズ革命
1 マーシャル,ピグーとケンブリッジの経済学者
2 ケインズ革命の意義
第8章 アメリカと制度経済学
1 「アメリカの経済学」の登場
2 J.B.クラークとヴェブレン
3 運動としての制度経済学
第9章 新古典派経済学の成熟と新古典派経済学批判
1 戦後主流派の形成:新古典派総合
2 批判:不完全競争論と寡占論,ポスト・ケインズ派,スラッファ
第10章 現代経済学の展開
1 現代マクロ経済学の変遷:
フリードマン,ルーカス,新しい古典派,およびニュー・ケインジアン
2 情報と不確実性,ゲーム理論,進化経済学
3 経済人類学,レギュラシオン,分析的マルクス経済学
第11章 日本の経済思想の相克と展開
――文明開化からバブル崩壊以降高度成長の終焉まで
1 近代日本における経済学の役割と文明開化
2 工業社会の光と影:社会政策と厚生社会への展望
3 「近代経済学」の導入とマーシャル経済学
4 昭和初期から戦中まで:一般均衡論とマルクス経済学
5 戦後(?):高度経済成長と二重構造――成長と格差
6 戦後(?):高度成長期の終焉からバブルまで
終 章 経済学史の捉え方と現代への指針
人名索引
事項索引
・版元の紹介ページ
http://www.minervashobo.co.jp/book/b93388.html