森岡孝二『就職とは何か:〈まともな働き方〉の条件』岩波書店、2011年11月。
■新赤版 1338
■体裁=新書判・並製・236頁
■定価 798円(本体 760円 + 税5%)
■2011年11月18日
■ISBN978-4-00-431338-0 C0236
・目次
はじめに
第1章
就職氷河期から新氷河期へ
大学生の就活スケジュール/筆記試験で試されるパーソナリティ/増える就活うつと就活自殺/若者の高い失業率と若年産業予備軍/過去最悪の内定率とその読み方/大卒者の進路の内訳と就職率の長期的推移/長期不況と波状的リストラ
第2章
就活ビジネスとルールなき新卒採用
栄える就活ビジネスと説明会ツアー/保護者を巻き込むいまどきの就職活動/見直しが迫られるインターンシップ/定期採用という日本独特の制度/就職協定の紆余曲折/自粛とは名ばかりの倫理憲章/日本学術会議の問題提起/経済界の大勢は早期化是正に向かう/動き始めた大学団体と問われる日本経団連
第3章
雇われて働くということ
学生の企業選択の建前と本音/初任給とは何だろう/雇用とは何だろう/パート社員が増えて「正社員」が生まれた/労働組合はダサくない/派遣労働について知っておこう
第4章
時間に縛られて働くということ
見かけの時短は進んだが、正社員は今も働きすぎ/あなたは年休を何日取りますか/社会人基礎力とは残業実行力のことか/増える若者の過労自殺/外食産業で起きた新入社員の過労死/三六協定について知っておこう
第5章
就職に求められる力と働き方
就職部がキャリアセンターになった/小学校からのキャリア教育/企業は採用選考で何を重視しているか/仕事に必要なハードのスキルとソフトのスキル/社員の常識が会社を救う/賢く働くための労働知識/雇い主に対抗するための組織/内定取消は解雇にあたる/働き方をめぐる三つの神話
終 章
〈まともな働き方〉を実現するために
〈まともな働き方〉を求めて/働き方はなぜ改善されないのか/過重労働の防止に有効な規制を/政治は何をなすべきか/まともな働き方の四条件/解決の糸口はワークシェアリング
あとがき
主要参考文献
・版元の紹介ページ
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn1111/sin_k620.htmlhttp://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/43/4/4313380.html