ダンカン・K・フォーリー『アダム・スミスの誤謬:経済神学への手引き』亀崎澄夫・佐藤滋正・中川栄治訳、ナカニシヤ出版、2011年9月。
A5判 並製 234頁
税込定価 2835円
ISBN978-4-7795-0519-5
C3033
・目次
凡 例
謝 辞
序 文
第1章 アダム・スミスの構想
1 分 業
2 価値の理論
3 資本蓄積
4 見えざる手と国家
5 スミスの貨幣理論
6 スミスの誤謬再説
第2章 陰鬱な科学
――マルサスとリカードウ――
1 第二の諸思想
2 マルサスと人口
3 マルサス『人口論』の文脈
4 マルサス命題とその含意
5 マルサス的な論理
6 マルサス時代以後の人口と食糧
7 リカードウと成長の限界
8 リカードウの労働価値論
9 蓄積と静止状態
10 リカードウの機械観
11 スミスの誤謬と貧困の経済学
第3章 もっとも厳しい批判者
――マルクスと社会主義――
1 唯物史観と資本主義的生産様式
2 商品と価値論
3 資本主義的搾取と蓄積
4 蓄積,技術変化,利潤率の低下
5 原始的蓄積
6 社会主義への移行
7 マルクスとプロレタリア革命
8 マルクス主義理論と20世紀における社会変化
第4章 限界の探究
――限界主義者とヴェブレン――
1 スミスの誤謬は新しい靴を必要とする
2 限界主義
3 価格はどこから来るのか
4 限界主義と社会的厚生
5 限界主義,古典派政治経済学,時間
6 ヴェブレンと顕示的消費
第5章 宙に漂うさまざまな意見
――ケインズ・ハイエク・シェンペーター――
1 ジョン・メイナード・ケインズ
2 ケインズの時代の世界資本主義
3 セー法則と自由放任
4 労働市場と失業
5 期待と貨幣
6 資本主義の運命
7 複雑性対集産主義
8 技術の予言者
第6章 大いなる幻影
1 鏡のなかを覗き込む
2 経済学者の両義性
3 スミスの誤謬から逃れる
4 スミスの呪いに向き合う
読書案内
付 録
人口論的均衡
貨幣と価格の理論
リカードウの地代論と蓄積論
商品価値の分解
労働日
あとがき
索 引
・版元の紹介ページ
http://www.nakanishiya.co.jp/modules/myalbum/photo.php?lid=774&cid=14