井上彰編著『ロールズを読む』ナカニシヤ出版、2018年10月
出版年月日 2018/10/31
ISBN 9784779513305
判型・ページ数 A5・364ページ
定価 本体3,800円+税
目次
ロールズを読む・序(井上彰)
第I部 ロールズ正義論の方法と射程
第一章 規範的社会理論はいかにして可能か
--ロールズ『正義論』の挑戦と挫折(盛山和夫)
第二章 ロールズと倫理学方法論(松元雅和)
第三章 安定性から読み解くロールズの転回問題(宮本雅也)
第四章 ロールズと人権(木山幸輔)
第五章 ロールズと人生計画
--法哲学の観点から(若松良樹)
第六章 生還者の自尊
--善の希薄理論のために(小泉義之)
第II部 ロールズ正義論への様々なアプローチ
第七章 ロールズと法理学
--ハート、ドゥオーキンとの関係を中心に(田中成明)
第八章 政治思想史におけるロールズ
--政治社会の安定性という観点から(齋藤純一)
第九章 ロールズと規範経済学(加藤晋)
第十章 ロールズと経済学史
--『正義論』へのナイトの影響が意味するもの(佐藤方宣)
第十一章 ロールズと生命倫理学(額賀淑郎)
第十二章 ロールズと社会福祉学
--脆弱性を抱えるすべての人々を包摂する正義の理論に向けて(角崎洋平)
第十三章 企業の社会的責任とロールズ正義論(井上彰)
索引(人名/事項)
●内容説明
ロールズ研究の最前線
正しい社会のあり方をめぐる問いに正面から向き合ったロールズ。
規範理論と経験科学の接点に着目しながら、ロールズ正義論の全貌を明らかにする。
「なぜロールズ正義論がいまなお、政治哲学・倫理学においてのみならず、人文社会系の様々な学問領域で影響力をもち続けているのだろうか。その主たる理由は、ロールズ正義論がわれわれの社会で追求されるべき規範的指針を明らかにするものであることに求められよう。」
(本文より)
●著者紹介
井上 彰(いのうえ・あきら)
東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程単位取得退学。オーストラリア国立大学大学院社会科学研究校哲学科博士課程修了。Ph,D,(Philosophy)。政治哲学・倫理学専攻。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻准教授。『正義・平等・責任』(岩波書店、2017年)、『人口問題の正義論』(共編著、世界思想社、2018年)、『政治理論とは何か』(共編著、風行社、2014年)、ほか。
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盛山和夫 日本学術振興会学術システム研究センター副所長。東京大学名誉教授。社会学。
松元雅和 日本大学法学部准教授。政治哲学・政治理論。
宮本雅也 早稲田大学教育・総合科学学術院助手。現代政治哲学。
木山幸輔 日本学術振興会特別研究員PD。政治理論・開発学。
若松良樹 学習院大学法務研究科教授。法哲学。
小泉義之 立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。哲学。
田中成明 京都大学名誉教授。法理学。
齋藤純一 早稲田大学政治経済学術院教授。政治理論。
加藤 晋 東京大学社会科学研究所准教授。厚生経済学、公共経済学。
佐藤方宣 関西大学経済学部教授。経済学史・経済思想史専攻。
額賀淑郎 上智大学生命倫理研究所客員研究員。社会学、科学技術社会論、生命倫理学。
角崎洋平 日本福祉大学社会福祉学部准教授。社会福祉学。
※ 以下,版元の紹介ページです。
http://www.nakanishiya.co.jp/book/b377670.html