ドン・ロス著/長尾史郎監訳・三上真寛訳『経済理論と認知科学:ミクロ的説明』学文社、2018年3月
出版年月日:2018年3月
ISBN:9784762027949
判型・ページ数:A5・536ページ
定価:本体5,400円+税
目次
日本語版への序文
期待効用理論とその「競争相手」たち ゲーム決定と条件付きゲーム
ミクロ経済学,マクロ経済学,還元 ピコ経済学と神経経済学
謝辞
1 導入:経済学の未来と統一科学
哲学的なものと歴史的なもの
科学と人間世界
解説の戦略
2 哲学的入門:志向姿勢の機能主義と実在的パターン
志向性
メレオロジー
実在的パターンと志向姿勢
3 分離した新古典派ミクロ経済学
経済学という分離した科学
経済学以前
ベンサムと感覚主義
初期の新古典派経済学者と「半アリストテレス主義」
実証主義的基礎づけ:ライオネル・ロビンズ
サミュエルソンと行動主義
何についての分離した科学か
4 顕示選好と効用分析における哲学的諸問題
古い精神に替わる新しい時ツァイトガイスト代精神
RPTは見込みがないか? 効用関数の心理学についてのセン
同語反復に万歳二唱
成熟した新古典主義:ゲーリー・ベッカーのプログラム
5 実験経済学,進化ゲーム理論,消去主義的選択肢
経済実験室の中の人々
判断の発ヒューリスティクス見法(仕事部類1;問題部類1)
自然な統計的能力(仕事部類1;問題部類2)
競争相手に対するEUT のテスト(仕事部類2;問題部類1)
選好逆転と時間的不整合性(仕事部類2;問題部類2)
集計された市場における合理性(仕事部類3)
行動経済学から消去主義への道
6 個人主義,意識,エージェンシー
適切な教授法から不適切な形而上学へ
個人主義,ロック的内観,心の現代的諸モデル
意識の多元的草稿モデル
エージェンシーと個人性:全く別個の概念
ここを出て世界の中へ:制御の場所を移す
7 諸セルフとそのゲーム
残骸を概観する
マキャベリ的知性と直截的エージェンシーの崩壊
セルフとは何者か
ゲーム決定
ゲーム決定の一例:情動的シグナリング
8 合理的エージェンシーと合理的セルフ性
整理
セルフとエージェント1:神経経済学からの教訓
セルフとエージェント2:ピコ経済学からの教訓
合理性と説明的適応主義
経済的適応主義
9 ロビンズ―サミュエルソン的な論議パターンとその引き立て役
ロビンズ-サミュエルソン的な論議パターン
帝国主義とレジスタンス――デュプレ 447
ミロウスキーの鏡の中の経済理論と認知科学
参考文献
監訳者あとがき
訳者解題
索引
*以下,版元の紹介ページです。
http://www.gakubunsha.com/book/b357678.html