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新刊情報 - 結城剛志『労働証券論の歴史的位相:貨幣と市場をめぐるヴィジョン』日本評論社、 2013年2月。

結城剛志『労働証券論の歴史的位相:貨幣と市場をめぐるヴィジョン』日本評論社、 2013年2月。

カテゴリ : 
単著
執筆 : 
master 2013-04-19
結城剛志『労働証券論の歴史的位相:貨幣と市場をめぐるヴィジョン』日本評論社、2013年2月。

ISBNコード978-4-535-55741-3
発刊日:2013.02
判型:A5判
ページ数:284ページ
定価:税込み 5,460円(本体価格 5,200円)

・目次
課題と方法──労働証券論の不可視性

第1章 プルードンの社会主義とマルクスの市場理論──無償信用論と価値形態論
問題の背景
1 プルードンの無償信用論
2 マルクスによる労働貨幣論の規定
3 『資本論』におけるプルードン批判
結びに代えて──現代世界とアナーキズム

第2章 マルクスによる労働貨幣論批判の理論的含意──社会主義と地域通貨への射程
1 労働貨幣論批判の帰結としての労働証明書の提示
 (1) 分配尺度としての労働時間
 (2) 労働貨幣論批判からオウエン評価へ
2 労働証明書と地域通貨との関連性
 (1) 等労働量交換の実現から不等労働量交換の受容へ
 (2) 地域通貨(タイムダラー)との関連性
小括と残された課題

第3章 R・オウエンとJ・ウォレンの労働証券論
1 忘却された舞台──アメリカにおける労働証券論
2 オウエンの労働証券論──自然的価値標準としての労働時間の提唱
3 ニューハーモニーにおける帳簿方式の実験──理想主義の挫折
4 ウォレンの労働証券論──オウエン思想の批判的継承
 (1) ウォレンの略歴
 (2) 個性概念と個人主権論
 (3) 費用概念と労働証券論
 (4) タイム・ストアの運営状況
5 労働証券論の歴史的意味と問題点

第4章 ウィリアム・ペアの労働証券論──貨幣機能の分析から市場ヴィジョンへ
1 労働証券論の源泉と支流
2 ウィリアム・ペアの労働証券論
 (1) ペアによるウォレン型労働証券論の刷新
 (2) 交換手段、支払手段、蓄蔵の観点から

第5章 オウエンの労働証券論と現代の地域通貨論との比較検討
問題の所在
1 地域通貨の思想と理論
 (1) タイムダラーの思想的概要
 (2) LETSの理論的概括
2 オウエンと労働証券の諸実践
 (1) 再びオウエンの労働証券論について
 (2) 労働証券の諸実践
3 貨幣の発行根拠をめぐる諸様相
 (1) ニュー・ハーモニー型と労働交換所型
 (2) 労働証券とタイムダラー
 (3) 労働証券とLETS
いったんの総括と労働証券論の分岐

第6章 ジョン・グレイの労働証券論──貨幣と労働の関連性
1 グレイをめぐる問題群
 (1) 先行研究におけるグレイ評価をめぐって
 (2) 貨幣と労働の関連問題へ
2 労働証券論の基本構造
 (1) 中期グレイにおける貨幣と労働の関連性
 (2) 複雑労働の処理をめぐって
 (3) 中期グレイにおける貨幣と生産体制の関連性
3 労働証券論の変容と帰結
 (1) 後期グレイにおける貨幣と労働の関連性
 (2) 複雑労働の処理をめぐって
 (3) 後期グレイにおける貨幣と生産体制の関連性

第7章 S・ゲゼルの資本理論
1 研究の背景
2 市場中心社会主義
3 独立小生産者モデル
4 独立小生産者モデルを支える理論的・思想的条件
5 貨幣=資本説

貨幣と市場をめぐるヴィジョン──労働証券論の可能性

・版元の紹介ページ
http://www.nippyo.co.jp/book/6166.html

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