林直樹『デフォーとイングランド啓蒙』京都大学学術出版会、2012年6月。
プリミエ・コレクション19
A5上製
税込 3,780円
ISBN: 9784876982172
発行年月: 2012/06
・目次
はじめに
第1章 デフォー研究と初期近代ブリテン社会思想
I デフォー評価の変遷
II 大塚久雄のデフォー研究
1 デフォー『イングランド経済の構図』と局地的市場圏
2 ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
3 スミスの「見えざる手」
III 消費社会のヴィジョン
1 ヒュームの連続的影響説
2 商業革命という視座
IV デフォーの商業論
1 高賃金論
2 イングランド製品の質的優位とその国際競争力
3 小林昇の評価
4 『完全なるイングランド商人』の改作
V 歴史内在的方法
第2章 デフォーと非国教徒学院
I はじめに
II 非国教徒学院の誕生
1 伝統的教育制度の改革
2 ホッブズの大学批判とスミス
3 非国教徒学院の設立と展開
III デフォーとモートン
1 「長老派信徒」デフォー
2 モートンの非国教徒学院
3 ウェズリの学院批判
4 モートン『一論』
IV デフォー『企業論』における商業と女性
1 デフォーとフランクリン
2 商業論
3 英語教育論と軍事教育論
4 女性教育論
V 結び
第3章 デフォーの社会思想(1698年-1701年)
I はじめに
II 財政金融革命
1 土地税と公信用
2 交易委員会
3 貨幣改鋳論争
4 財務府証券と国立土地銀行
III 常備軍論争
IV ケント州請願
1 下院と上院の対立
2 ケント州請願事件
3 デフォーの『権利』
V 結び
第4章 デフォーの社会思想(1702年-04年)
I 筆禍事件
1 高教会派トーリの勢力伸張
2 サシェヴェレルとレズリ
3 『最も手間のかからない非国教徒対策』
4 デフォーの便宜的国教会遵奉批判
5 筆禍
II 商業の原理
1 デフォーと穏健派トーリ政権
2 高教会派の後退と付加動議
3 マックワースの救貧法案
4 『施しは慈善にあらず』
5 『レヴュー』における救貧法案批判
6 プロテスタントと商業
III 結び
第5章 デフォーと合邦のレトリック
I はじめに
1 本章の目的
2 デフォーとフレッチャー
II 『合邦史』の成立
III 『合邦史』の諸論説
IV ダリエン計画をめぐって
V グレンコー事件と王位継承問題
VI ウスター号事件が語るもの
VII 外国人法の撤廃と「見えざる手」
VIII 結び
結びにかえて
I 国王観
II 蔵書
III 三位一体主義
あとがき
参考文献
関連地図
関連年表
事項索引
人名索引
・版元の紹介ページ
http://www.kyoto-up.or.jp/book.php?id=1818